教科書
学習課題
アジアの自然環境や歴史、産業などには、どのような特色が見られるでしょうか。
アジア州の自然環境
南北で異なる気候と広い平野
アジア州の中央部には、8000mをこえる山々が連なるヒマラヤ山脈」などがあり、「世界の屋根」ともいわれます。
そこから流れ出す大河の下流には平野が広がり、主に稲作が行われています。
アジア西部には砂漠も広がり、東部や南東部には、日本列島をはじめ、多くの島々が連なります。
アジアの東部は温帯に属し、半年ごとに風の向きが変わる、モンスーンという季節風の影響で、はっきりとした四季があります。
熱帯の南部や南東部も季節風による影響を受け、インド洋からしめった風が吹きこむ雨季と、大陸から乾燥した風が吹きこむ乾季が見られます。
季節風の影響を受けない内陸は乾燥帯で、北部のシベリアは寒帯や亜寒帯(冷帯)に属します。
また、赤道付近は熱帯で、一年中高温となり雨が多く降ります。
アジア州では、農作物の栽培に適した地形や気候の地域が広く、品種改良や農業技術の改革も進められたため、多くの人口を支える食料の生産が可能になっています。
多様な民族と多彩な文化
日本や朝鮮半島など、東アジアは、漢字をはじめ、古くから中国の文化の影響を受けてきました。
米を主食にする地域が多く、食事でははしを使う点なども共通しています。
東南アジアでも、華人とよばれる中国系の人々が移り住んで銀行や商店を経営し、中国の文化を広めました。
一方で、ゴム園などで働くインド系の人々によってヒンドゥー教がもたらされ、香辛料などをあつかう西アジアの商人によってイスラーム(イスラム教)が伝えられ、スペインやアメリカの植民地になったフィリピンを中心にキリスト教も広まりました。
また、西アジアでは、主にアラビア語が使われ、イスラームが広く信仰されるなど、広大なアジアでは多彩な文化が見られます。
「経済成長」からアジア州の探究課題を見つけよう!
アジアには、世界の人口の約60%が住んでいます。
20世紀の後半以降、農村から工業化の進んだ都市へ多くの人々が移り住み、アジアの多くの都市で急速に人口が増加しました。
これにより、豊富で賃金の安い労働力を求めて、外国企業が多く進出するようになりました。
また、人々の収入が増え、より多様な商品を購入できるようになることで、商品を売る市場としても、アジア州の魅力が高まりました。
一方で、人口の集まる都市では、住宅の不足や交通渋滞、大気汚染など都市問題も発生しています。
探究課題
アジア州の経済発展は、地域にどのような影響をあたえているでしょうか。
アジアの自然環境や歴史、産業などには、どのような特色が見られるでしょうか。
アジア州の自然環境
南北で異なる気候と広い平野
アジア州の中央部には、8000mをこえる山々が連なるヒマラヤ山脈」などがあり、「世界の屋根」ともいわれます。
そこから流れ出す大河の下流には平野が広がり、主に稲作が行われています。
アジア西部には砂漠も広がり、東部や南東部には、日本列島をはじめ、多くの島々が連なります。
アジアの東部は温帯に属し、半年ごとに風の向きが変わる、モンスーンという季節風の影響で、はっきりとした四季があります。
熱帯の南部や南東部も季節風による影響を受け、インド洋からしめった風が吹きこむ雨季と、大陸から乾燥した風が吹きこむ乾季が見られます。
季節風の影響を受けない内陸は乾燥帯で、北部のシベリアは寒帯や亜寒帯(冷帯)に属します。
また、赤道付近は熱帯で、一年中高温となり雨が多く降ります。
アジア州では、農作物の栽培に適した地形や気候の地域が広く、品種改良や農業技術の改革も進められたため、多くの人口を支える食料の生産が可能になっています。
多様な民族と多彩な文化
日本や朝鮮半島など、東アジアは、漢字をはじめ、古くから中国の文化の影響を受けてきました。
米を主食にする地域が多く、食事でははしを使う点なども共通しています。
東南アジアでも、華人とよばれる中国系の人々が移り住んで銀行や商店を経営し、中国の文化を広めました。
一方で、ゴム園などで働くインド系の人々によってヒンドゥー教がもたらされ、香辛料などをあつかう西アジアの商人によってイスラーム(イスラム教)が伝えられ、スペインやアメリカの植民地になったフィリピンを中心にキリスト教も広まりました。
また、西アジアでは、主にアラビア語が使われ、イスラームが広く信仰されるなど、広大なアジアでは多彩な文化が見られます。
「経済成長」からアジア州の探究課題を見つけよう!
アジアには、世界の人口の約60%が住んでいます。
20世紀の後半以降、農村から工業化の進んだ都市へ多くの人々が移り住み、アジアの多くの都市で急速に人口が増加しました。
これにより、豊富で賃金の安い労働力を求めて、外国企業が多く進出するようになりました。
また、人々の収入が増え、より多様な商品を購入できるようになることで、商品を売る市場としても、アジア州の魅力が高まりました。
一方で、人口の集まる都市では、住宅の不足や交通渋滞、大気汚染など都市問題も発生しています。
探究課題
アジア州の経済発展は、地域にどのような影響をあたえているでしょうか。
授業
今日の授業は、アジア州の自然環境・民族と文化・経済発展の特色を、教科書の内容をもとに整理します。最後に、探究課題「アジア州の経済発展は地域にどのような影響をあたえるか」について、答えと解説をくわしくまとめます。
学習課題
アジアの自然環境や歴史、産業などには、どのような特色が見られるでしょうか。
まず、アジア州はとても広く、北から南までの距離が長いので、気候が大きく変化します。さらに、山や平野、砂漠、島々など、地形も多様です。この「広さ」と「多様性」が、アジア州の最大の特色です。
1 アジア州の自然環境
南北で異なる気候と広い平野がポイントです。
(1)ヒマラヤ山脈と大河・平野
教科書には、アジア州の中央部にヒマラヤ山脈など8000mをこえる山々があるとあります。ここは「世界の屋根」ともよばれます。山が高いと、雪や氷がたまりやすく、そこから水が流れ出します。
その水が集まって、大きな川である大河になり、下流には平野が広がります。平野は土地が平らで水が使いやすいので、稲作が行われやすいです。
具体例として、インドやバングラデシュのガンジス川流域、中国の長江(揚子江)流域などは、大河の下流に平野が広がり、農業がさかんな地域として学びます。
(2)砂漠・島々・内陸の乾燥
アジア西部には砂漠が広がるとあります。具体例として、アラビア半島の砂漠地帯などがあげられます。雨が少ないため、農業は難しく、石油などの資源や、オアシスの生活が話題になります。
また、東部や南東部には、日本列島をはじめ多くの島々が連なるとあります。これは、日本やインドネシア、フィリピンなどの島国・島が多い地域をイメージします。
季節風の影響を受けにくい内陸は乾燥帯であることも重要です。内陸は海から遠く、湿った空気が届きにくいので雨が少なくなります。
(3)北部の寒さと赤道付近の暑さ
北部のシベリアは、寒帯や亜寒帯、冷帯に属します。具体例として、ロシアのシベリアでは冬が長く寒さが厳しいです。
一方、赤道付近は熱帯で、一年中高温で雨が多いです。具体例として、インドネシア(赤道に近い島々)などがイメージしやすいです。
(4)モンスーン(季節風)がつくる気候のちがい
教科書の重要語句がモンスーンです。モンスーンは、半年ごとに風の向きが変わる季節風のことです。
理由は、陸と海があたたまり方・冷え方がちがうからです。陸はあたたまりやすく冷えやすい、海はあたたまりにくく冷えにくいという性質があります。
モンスーンについて詳しく説明
夏は陸が強くあたたまり、陸の上の空気が上にのぼりやすくなります。すると、海から陸へ向かって湿った空気が流れ込みやすくなります。これが夏の季節風で、雨が降りやすくなります。
冬は逆に陸が強く冷え、陸の空気が重くなりやすいので、陸から海へ乾いた空気が流れやすくなります。これが冬の季節風で、雨が少なくなりやすいです。
教科書には、東部の温帯ではモンスーンの影響で四季がはっきりするとあります。具体例として、日本や中国東部、朝鮮半島などでは、季節ごとに風向きが変わり、雨や雪の降り方にも影響が出ます。
この文章を具体例つきで説明
「熱帯の南部や南東部も季節風による影響を受け、インド洋からしめった風が吹きこむ雨季と、大陸から乾燥した風が吹きこむ乾季が見られます。」
これは、南アジアや東南アジアの熱帯の地域で、雨季と乾季がはっきり分かれることを説明しています。
具体例として、インドやスリランカ、ミャンマー、タイなどでは、夏にインド洋から湿った風が吹きこみ、雨が多くなる雨季が見られます。雨季には大雨が続き、川が増水することもあります。
反対に冬は、アジア大陸側から乾いた風が吹き、雨が少ない乾季になります。乾季は晴れる日が多く、農作業や収穫が進みやすい季節になります。
つまり、熱帯でも「一年中同じ」ではなく、季節風によって「雨が多い季節」と「雨が少ない季節」が分かれる地域がある、という理解が大切です。
(5)食料生産を支える条件
教科書には、アジア州は農作物の栽培に適した地形や気候の地域が広いとあります。さらに、品種改良や農業技術の改革が進み、多くの人口を支える食料生産が可能になったとあります。
テストでは、「なぜアジアで多くの人口を支えられるか」という問いに、平野が広い、モンスーンで水が得やすい地域がある、農業技術が進歩という形で答えられるようにします。
2 多様な民族と多彩な文化
アジア州は広いので、民族、宗教、言語が多様です。教科書のポイントを地域ごとに整理します。
(1)東アジアと中国文化の影響
日本や朝鮮半島などの東アジアは、漢字をはじめ、古くから中国の文化の影響を受けてきました。さらに、米を主食にする地域が多く、食事ではしを使う点なども共通するとあります。ここは「文化の共通点」を問われやすいです。
(2)東南アジアの華人
東南アジアでは、華人とよばれる中国系の人々が移り住み、銀行や商店を経営し、中国の文化を広めたとあります。ここは「移住」と「経済」のつながりとして重要です。
(3)ゴム園とインド系の人々、ヒンドゥー教
ここがポイントです。
ゴム園とは、ゴムの原料になるゴムの木をたくさん植えて、樹液(ラテックス)を集め、ゴムを生産する農園です。タイヤや手袋などの原料になります。
ゴム園は、雨が多く高温の地域で育てやすいので、マレーシアやタイ、インドネシアなどの東南アジアで広がりました。これらは、季節風の影響で雨季があり、作物が育ちやすい地域です。
さらに重要なのは、ゴム園と人の移動、宗教が結びついている点です。
イギリスなどの国が植民地時代に、労働力としてインドから多くの人々を連れてきて、マレー半島(現在のマレーシアなど)のゴム園で働かせたことがありました。
その人々はインド系で、ヒンドゥー教を信仰する人も多かったため、東南アジアにヒンドゥー教が広まる要因の一つになりました。
テストでは、「東南アジアにヒンドゥー教が広まった理由」を、インド系の人々の移住と、ゴム園などでの労働と結びつけて説明できると得点につながります。
(4)イスラームとキリスト教の広まり
教科書には、香辛料をあつかう西アジアの商人によってイスラーム(イスラム教)が伝えられたとあります。商人の移動は、ものだけでなく宗教も運びます。
また、フィリピンはスペインやアメリカの植民地になったことがあり、その影響でキリスト教が広まったとあります。
そして、西アジアでは主にアラビア語が使われ、イスラームが広く信仰されることも重要です。
3 経済成長と人口、都市問題
教科書の後半は、アジア州の経済成長と、その結果起こる変化を説明しています。
(1)人口が多い
アジアには世界の人口の約60%が住んでいます。ここは数字として覚えます。
(2)都市化と外国企業の進出
20世紀後半以降、農村から工業化の進んだ都市へ多くの人々が移り住み、都市の人口が急増しました。これを都市化と考えます。
都市に人口が集まると、工場や会社が増え、豊富で賃金の安い労働力を求めて、外国企業が進出しやすくなります。
さらに、人々の収入が増えると、商品を買う人が増えるので、アジアは「商品を売る市場」としても魅力が高まるとあります。
(3)都市問題
一方で、人口の集まる都市では、住宅不足、交通渋滞、大気汚染などの都市問題も発生するとあります。ここは、経済成長の「良い面」と「悪い面」をセットで覚えるのがテストのコツです。
探究課題
アジア州の経済発展は、地域にどのような影響をあたえているでしょうか。
答え
アジア州の経済発展は、地域に人の移動(都市化)を起こし、外国企業の進出や雇用の増加、収入の増加などの良い影響をあたえます。一方で、都市に人口が集中することで住宅不足、交通渋滞、大気汚染などの都市問題を生み、地域の生活環境に悪い影響もあたえます。
解説
経済発展が進むと、工場や会社が多い都市に仕事が増えるため、人々は農村から都市へ移り住みます。これによって都市の人口が急に増え、住宅が足りなくなったり、車が増えて渋滞が起こったりします。さらに、工場や車の排気ガスが増えて大気が汚れることもあります。
しかし同時に、企業が進出すると働く場所が増え、収入が増える人も増えます。収入が増えると、生活が便利になり、教育や医療なども広がりやすくなります。つまり、アジア州の経済発展は、地域に便利さと豊かさをもたらす一方で、都市問題という課題も生む、という両面があるのです。
テストに出るポイントまとめ
・アジア州の特色は広さと多様性です。
・ヒマラヤ山脈は「世界の屋根」で、そこから流れる大河の下流に平野が広がります。
・モンスーンは半年ごとに風向きが変わる季節風です。
・熱帯の一部では雨季と乾季があり、具体例としてインドやタイなどがあげられます。
・東南アジアの華人、ゴム園で働くインド系の人々、イスラーム、キリスト教など、移動と交流で文化が広がりました。
・アジアの人口は世界の約60%です。
・経済発展の良い面は外国企業の進出、雇用、収入増です。
・悪い面は住宅不足、交通渋滞、大気汚染などの都市問題です。
最後に確認します。アジア州は、自然環境が多様で、そこから生活や産業が生まれます。そして、人の移動や交流が、多様な民族や文化につながります。さらに、経済発展は生活を豊かにする一方で、都市問題も生みます。学習課題と探究課題の答えを、この流れで説明できるようにしておきます。
学習課題
アジアの自然環境や歴史、産業などには、どのような特色が見られるでしょうか。
まず、アジア州はとても広く、北から南までの距離が長いので、気候が大きく変化します。さらに、山や平野、砂漠、島々など、地形も多様です。この「広さ」と「多様性」が、アジア州の最大の特色です。
1 アジア州の自然環境
南北で異なる気候と広い平野がポイントです。
(1)ヒマラヤ山脈と大河・平野
教科書には、アジア州の中央部にヒマラヤ山脈など8000mをこえる山々があるとあります。ここは「世界の屋根」ともよばれます。山が高いと、雪や氷がたまりやすく、そこから水が流れ出します。
その水が集まって、大きな川である大河になり、下流には平野が広がります。平野は土地が平らで水が使いやすいので、稲作が行われやすいです。
具体例として、インドやバングラデシュのガンジス川流域、中国の長江(揚子江)流域などは、大河の下流に平野が広がり、農業がさかんな地域として学びます。
(2)砂漠・島々・内陸の乾燥
アジア西部には砂漠が広がるとあります。具体例として、アラビア半島の砂漠地帯などがあげられます。雨が少ないため、農業は難しく、石油などの資源や、オアシスの生活が話題になります。
また、東部や南東部には、日本列島をはじめ多くの島々が連なるとあります。これは、日本やインドネシア、フィリピンなどの島国・島が多い地域をイメージします。
季節風の影響を受けにくい内陸は乾燥帯であることも重要です。内陸は海から遠く、湿った空気が届きにくいので雨が少なくなります。
(3)北部の寒さと赤道付近の暑さ
北部のシベリアは、寒帯や亜寒帯、冷帯に属します。具体例として、ロシアのシベリアでは冬が長く寒さが厳しいです。
一方、赤道付近は熱帯で、一年中高温で雨が多いです。具体例として、インドネシア(赤道に近い島々)などがイメージしやすいです。
(4)モンスーン(季節風)がつくる気候のちがい
教科書の重要語句がモンスーンです。モンスーンは、半年ごとに風の向きが変わる季節風のことです。
理由は、陸と海があたたまり方・冷え方がちがうからです。陸はあたたまりやすく冷えやすい、海はあたたまりにくく冷えにくいという性質があります。
モンスーンについて詳しく説明
夏は陸が強くあたたまり、陸の上の空気が上にのぼりやすくなります。すると、海から陸へ向かって湿った空気が流れ込みやすくなります。これが夏の季節風で、雨が降りやすくなります。
冬は逆に陸が強く冷え、陸の空気が重くなりやすいので、陸から海へ乾いた空気が流れやすくなります。これが冬の季節風で、雨が少なくなりやすいです。
教科書には、東部の温帯ではモンスーンの影響で四季がはっきりするとあります。具体例として、日本や中国東部、朝鮮半島などでは、季節ごとに風向きが変わり、雨や雪の降り方にも影響が出ます。
この文章を具体例つきで説明
「熱帯の南部や南東部も季節風による影響を受け、インド洋からしめった風が吹きこむ雨季と、大陸から乾燥した風が吹きこむ乾季が見られます。」
これは、南アジアや東南アジアの熱帯の地域で、雨季と乾季がはっきり分かれることを説明しています。
具体例として、インドやスリランカ、ミャンマー、タイなどでは、夏にインド洋から湿った風が吹きこみ、雨が多くなる雨季が見られます。雨季には大雨が続き、川が増水することもあります。
反対に冬は、アジア大陸側から乾いた風が吹き、雨が少ない乾季になります。乾季は晴れる日が多く、農作業や収穫が進みやすい季節になります。
つまり、熱帯でも「一年中同じ」ではなく、季節風によって「雨が多い季節」と「雨が少ない季節」が分かれる地域がある、という理解が大切です。
(5)食料生産を支える条件教科書には、アジア州は農作物の栽培に適した地形や気候の地域が広いとあります。さらに、品種改良や農業技術の改革が進み、多くの人口を支える食料生産が可能になったとあります。
テストでは、「なぜアジアで多くの人口を支えられるか」という問いに、平野が広い、モンスーンで水が得やすい地域がある、農業技術が進歩という形で答えられるようにします。
2 多様な民族と多彩な文化
アジア州は広いので、民族、宗教、言語が多様です。教科書のポイントを地域ごとに整理します。
(1)東アジアと中国文化の影響
日本や朝鮮半島などの東アジアは、漢字をはじめ、古くから中国の文化の影響を受けてきました。さらに、米を主食にする地域が多く、食事ではしを使う点なども共通するとあります。ここは「文化の共通点」を問われやすいです。
(2)東南アジアの華人
東南アジアでは、華人とよばれる中国系の人々が移り住み、銀行や商店を経営し、中国の文化を広めたとあります。ここは「移住」と「経済」のつながりとして重要です。
(3)ゴム園とインド系の人々、ヒンドゥー教
ここがポイントです。
ゴム園とは、ゴムの原料になるゴムの木をたくさん植えて、樹液(ラテックス)を集め、ゴムを生産する農園です。タイヤや手袋などの原料になります。
ゴム園は、雨が多く高温の地域で育てやすいので、マレーシアやタイ、インドネシアなどの東南アジアで広がりました。これらは、季節風の影響で雨季があり、作物が育ちやすい地域です。
さらに重要なのは、ゴム園と人の移動、宗教が結びついている点です。
イギリスなどの国が植民地時代に、労働力としてインドから多くの人々を連れてきて、マレー半島(現在のマレーシアなど)のゴム園で働かせたことがありました。
その人々はインド系で、ヒンドゥー教を信仰する人も多かったため、東南アジアにヒンドゥー教が広まる要因の一つになりました。
テストでは、「東南アジアにヒンドゥー教が広まった理由」を、インド系の人々の移住と、ゴム園などでの労働と結びつけて説明できると得点につながります。
(4)イスラームとキリスト教の広まり
教科書には、香辛料をあつかう西アジアの商人によってイスラーム(イスラム教)が伝えられたとあります。商人の移動は、ものだけでなく宗教も運びます。
また、フィリピンはスペインやアメリカの植民地になったことがあり、その影響でキリスト教が広まったとあります。
そして、西アジアでは主にアラビア語が使われ、イスラームが広く信仰されることも重要です。
3 経済成長と人口、都市問題
教科書の後半は、アジア州の経済成長と、その結果起こる変化を説明しています。
(1)人口が多い
アジアには世界の人口の約60%が住んでいます。ここは数字として覚えます。
(2)都市化と外国企業の進出
20世紀後半以降、農村から工業化の進んだ都市へ多くの人々が移り住み、都市の人口が急増しました。これを都市化と考えます。
都市に人口が集まると、工場や会社が増え、豊富で賃金の安い労働力を求めて、外国企業が進出しやすくなります。
さらに、人々の収入が増えると、商品を買う人が増えるので、アジアは「商品を売る市場」としても魅力が高まるとあります。
(3)都市問題
一方で、人口の集まる都市では、住宅不足、交通渋滞、大気汚染などの都市問題も発生するとあります。ここは、経済成長の「良い面」と「悪い面」をセットで覚えるのがテストのコツです。
探究課題
アジア州の経済発展は、地域にどのような影響をあたえているでしょうか。
答え
アジア州の経済発展は、地域に人の移動(都市化)を起こし、外国企業の進出や雇用の増加、収入の増加などの良い影響をあたえます。一方で、都市に人口が集中することで住宅不足、交通渋滞、大気汚染などの都市問題を生み、地域の生活環境に悪い影響もあたえます。
解説
経済発展が進むと、工場や会社が多い都市に仕事が増えるため、人々は農村から都市へ移り住みます。これによって都市の人口が急に増え、住宅が足りなくなったり、車が増えて渋滞が起こったりします。さらに、工場や車の排気ガスが増えて大気が汚れることもあります。
しかし同時に、企業が進出すると働く場所が増え、収入が増える人も増えます。収入が増えると、生活が便利になり、教育や医療なども広がりやすくなります。つまり、アジア州の経済発展は、地域に便利さと豊かさをもたらす一方で、都市問題という課題も生む、という両面があるのです。
テストに出るポイントまとめ
・アジア州の特色は広さと多様性です。
・ヒマラヤ山脈は「世界の屋根」で、そこから流れる大河の下流に平野が広がります。
・モンスーンは半年ごとに風向きが変わる季節風です。
・熱帯の一部では雨季と乾季があり、具体例としてインドやタイなどがあげられます。
・東南アジアの華人、ゴム園で働くインド系の人々、イスラーム、キリスト教など、移動と交流で文化が広がりました。
・アジアの人口は世界の約60%です。
・経済発展の良い面は外国企業の進出、雇用、収入増です。
・悪い面は住宅不足、交通渋滞、大気汚染などの都市問題です。
最後に確認します。アジア州は、自然環境が多様で、そこから生活や産業が生まれます。そして、人の移動や交流が、多様な民族や文化につながります。さらに、経済発展は生活を豊かにする一方で、都市問題も生みます。学習課題と探究課題の答えを、この流れで説明できるようにしておきます。
アジア州の自然環境 10問
Q1. アジア州の中央部にあり、「世界の屋根」ともよばれる山脈は何か。答え
ヒマラヤ山脈
Q2. ヒマラヤ山脈などから流れ出す大きな川を何というか。
答え
大河
Q3. 大河の下流に広がり、主に稲作が行われる地形は何か。
答え
平野
Q4. 半年ごとに風の向きが変わる季節風を何というか。
答え
モンスーン
Q5. モンスーンの影響で、はっきりとした四季がある地域として教科書にあるのはどこか。
答え
アジアの東部(温帯の地域)
Q6. Q5の地域では四季がはっきりする理由として、何の向きが半年ごとに変わるからか。
答え
風(季節風)の向き
Q7. モンスーンの影響で雨季と乾季が見られるのは、アジア州のどの地域か。
答え
熱帯の南部や南東部
Q8. Q7で雨季になるのは、どこから湿った風が吹きこむからか。
答え
インド洋
Q9. 季節風の影響を受けない内陸に広がる気候帯は何か。
答え
乾燥帯
Q10. 北部のシベリアと赤道付近は、それぞれどの気候帯に属するか。
答え
北部のシベリア:寒帯や亜寒帯(冷帯)/赤道付近:熱帯
多様な民族と多彩な文化 10問
Q1. 日本や朝鮮半島などの東アジアが古くから影響を受けてきた国の文化はどこか。答え
中国
Q2. 東アジアで共通して使われてきた文字として教科書にあるものは何か。
答え
漢字
Q3. 米を主食にする地域が多いと書かれているのは、どの地域か。
答え
東アジア
Q4. 食事ではしを使う点が共通していると書かれている地域はどこか。
答え
東アジア
Q5. 東南アジアに移り住み、銀行や商店を経営した中国系の人々を何というか。
答え
華人
Q6. ゴム園などで働き、ヒンドゥー教をもたらした人々はどこの系統か。
答え
インド系の人々
Q7. インド系の人々によって東南アジアにもたらされた宗教は何か。
答え
ヒンドゥー教
Q8. 香辛料などをあつかう西アジアの商人によって伝えられた宗教は何か。
答え
イスラーム(イスラム教)
Q9. スペインやアメリカの植民地になったフィリピンを中心に広まった宗教は何か。
答え
キリスト教
Q10. 西アジアで主に使われ、イスラームが広く信仰される地域と結びつく言語は何か。
答え
アラビア語
経済成長と都市問題 10問
Q1. アジアには、世界の人口の約何%が住んでいるか。答え
約60%
Q2. 20世紀後半以降、人々は農村からどのような都市へ移り住んだか。
答え
工業化の進んだ都市
Q3. 農村から都市へ人々が移り住み、都市の人口が急増することを何というか。
答え
都市化
Q4. 外国企業が多く進出する理由になった、求められた労働力の特徴を二つで答えなさい。
答え
豊富で賃金の安い労働力
Q5. 人々の収入が増えると、購入できる商品はどうなるか。
答え
より多様な商品を購入できるようになる
Q6. 収入が増えたことで、アジア州は商品を売る何として魅力が高まったか。
答え
市場
Q7. 人口の集まる都市で発生する問題をまとめて何というか。
答え
都市問題
Q8. 都市問題の例として、住む家が足りなくなることを何というか。
答え
住宅不足
Q9. 都市問題の例として、道路が混み合って進みにくくなることを何というか。
答え
交通渋滞
Q10. 探究課題として、アジア州の経済発展が地域にあたえる悪い影響の例を一つ答えなさい。
答え
大気汚染(住宅不足・交通渋滞でもよい)
