理科教科書 142~146ページ 5 排出のしくみ

教科書

5 排出のしくみ・動物と植物のからだ・肝臓(教科書142~146ページ)

? 学習課題(142ページ)
問題:尿はどこで、何からつくられるのでしょうか。
資料
答え
答え:尿は腎臓で、血液から尿素などの不要な物質が取り除かれることによってつくられます。
【解説】
細胞の活動で生じた有害なアンモニアは、血液で肝臓へ運ばれ、無害な尿素に変えられます。腎臓は、血液から尿素などの不要な物質を取り除きます。腎臓でできた尿は、輸尿管を通ってぼうこうへ運ばれます。尿はぼうこうに一時的にためられた後、体外へ排出されます。
重要語句――最初に確認
排出(はいしゅつ):体内の不要な物質などを体外へ出すこと。
アンモニア:細胞の活動で生じ、蓄積すると有害な物質。
組織液(そしきえき):細胞の周りにあり、細胞と血液の間の物質のやりとりに関わる液。
肝臓(かんぞう):アンモニアを尿素に変えるほか、養分の加工・貯蔵などを行う臓器。
尿素(にょうそ):アンモニアが肝臓で変えられてできる物質。尿として排出される。
腎臓(じんぞう):血液から尿素などの不要な物質を取り除き、必要なものを血液にもどす臓器。
輸尿管(ゆにょうかん):腎臓でできた尿をぼうこうへ運ぶ管。
ぼうこう:尿を一時的にためる器官。
血しょう:血液の液体成分。
濃縮率(のうしゅくりつ):血しょうに対して、尿の各成分が何倍の割合になっているかを示す値。
道管(どうかん):植物の水や肥料分が通る管。
師管(しかん):植物の葉でつくられた養分が通る管。
蒸散(じょうさん):植物から水蒸気が出ること。
胆汁(たんじゅう):肝臓でつくられ、脂肪の消化を助けるもの。
肝小葉(かんしょうよう):肝臓の中に密に並ぶ、六角柱のような形の単位。

① 排出のしくみ(142ページ)

1細胞の活動で生じた有害なアンモニアは、どの臓器で何に変えられますか。
答え
答え:肝臓で尿素に変えられる。
【解説】
細胞が養分や酸素を使って生命活動を行うと、二酸化炭素のほかにアンモニアなどができます。アンモニアは、蓄積すると細胞のはたらきにとって有害です。細胞から組織液中に出たアンモニアは、血液に取り込まれて肝臓へ運ばれます。肝臓では、アンモニアが無害な尿素に変えられます。

読解トレーニング問題
① 細胞は何を使って生命活動を行いますか。二つ答えなさい。
答え
養分と酸素。

② アンモニアが蓄積すると、何にとって有害ですか。
答え
細胞のはたらき。

③ 細胞から出たアンモニアは、何に取り込まれて肝臓へ運ばれますか。
答え
血液。

2血液から尿素などの不要な物質を取り除く臓器を何といいますか。
答え
答え:腎臓(じんぞう)。
【解説】
心臓から送り出された血液の一部は、腎臓へ運ばれます。腎臓では、血液中から尿素などの不要な物質が取り除かれます。取り除かれた尿素などは、尿として体外へ排出されます。腎臓は、血液中の塩分や水分の量を一定に保つはたらきもしています。

読解トレーニング問題
① 腎臓へ運ばれる血液は、どこから送り出されていますか。
答え
心臓。

② 血液から取り除かれる不要な物質の例を一つ答えなさい。
答え
尿素。

③ 腎臓は、血液中の何と何の量を一定に保ちますか。
答え
塩分と水分。

② 腎臓のはたらきと尿の成分(143ページ)

3腎臓では、血しょうから小さな成分をこし出した後、養分などの必要なものをどうしますか。
答え
答え:血液中にもどす。
【解説】
腎臓には、毛細血管が密集し、血しょうをこし出す部分があります。そこで血しょうから小さな成分がこし出されます。こし出された液の中から、養分などの必要なものが血液中にもどされます。このはたらきによって、血液中の塩分や水分の量が一定に保たれます。

読解トレーニング問題
① 血しょうをこし出す部分には、どのような血管が密集していますか。
答え
毛細血管。

② 血しょうからこし出されるのは、どのような成分ですか。
答え
小さな成分。

③ 必要なものを血液中にもどすことは、血液中の何の量を保つことにつながりますか。
答え
塩分や水分の量。

図・表の読み取り――腎臓と尿(142~143ページ)
142ページの図では、腎臓・輸尿管・ぼうこうの位置を確認しましょう。143ページの表では、血しょうと尿に含まれる尿素・タンパク質の割合を比べましょう。
4142ページの図をもとに、腎臓でできた尿が体外へ排出されるまでの通り道を答えなさい。
答え
答え:腎臓 → 輸尿管 → ぼうこう → 体外。
【解説】
尿は、腎臓で血液から不要な物質が取り除かれることによってつくられます。腎臓でできた尿は、輸尿管という管を通ります。輸尿管を通った尿は、ぼうこうに一時的にためられます。その後、尿は体外へ排出されます。

読解トレーニング問題
① 尿は、血液からどのような物質が取り除かれることによってつくられますか。
答え
不要な物質。

② 腎臓でできた尿が通る管の名前は何ですか。
答え
輸尿管。

③ 尿は体外へ出る前に、どこに一時的にためられますか。
答え
ぼうこう。

5143ページの「尿の成分」の表では、尿素とタンパク質のうち、尿に含まれる割合が血しょうより高いのはどちらですか。
答え
答え:尿素。
【解説】
表では、血しょうに含まれる尿素の割合は0.03%、尿に含まれる尿素の割合は2.0%です。尿素の濃縮率は67倍と示されています。一方、タンパク質の割合は血しょうでは7~9%ですが、尿では0%です。この表から、不要な物質である尿素は排出され、必要な物質であるタンパク質は排出されていないことが分かります。

読解トレーニング問題
① 血しょうに含まれる尿素の割合は何%ですか。
答え
0.03%。

② 尿素の濃縮率は何倍ですか。
答え
67倍。

③ 尿に含まれるタンパク質の割合は何%ですか。
答え
0%。

③ 細胞の活動と器官のつながり(144ページ)

6細胞が生きていくために必要な物質を二つ、細胞の活動によって生じる物質を二つ答えなさい。
答え
答え:必要な物質は酸素と養分、生じる物質は二酸化炭素とアンモニア。
【解説】
肺は酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を体外へ出すことに関わります。消化管は、食物から得た養分を体内に取り込むことに関わります。心臓と血管は血液を循環させ、酸素や養分などを細胞へ運びます。細胞から出た不要な物質も、血液によってそれぞれの処理に関わる器官へ運ばれます。

読解トレーニング問題
① 肺は、どの気体を体内に取り込みますか。
答え
酸素。

② 消化管は、食物から得た何を体内に取り込むことに関わりますか。
答え
養分。

③ 心臓と血管は、何を循環させますか。
答え
血液。

④ 植物と動物のからだの比較(145ページ)

7植物のからだで、水や肥料分が通る管と、葉でつくられた養分が通る管を、それぞれ何といいますか。
答え
答え:水や肥料分が通る管は道管、葉でつくられた養分が通る管は師管。
【解説】
植物は、根から水や肥料分を取り込みます。取り込まれた水や肥料分は、道管を通って運ばれます。葉では光合成によって養分がつくられ、その養分は師管を通ります。動物では、心臓と血管による血液の循環が、からだの各部分への物質の運搬に関わっています。

読解トレーニング問題
① 植物は、からだのどの部分から水や肥料分を取り込みますか。
答え
根。

② 植物の葉では、どのようなはたらきによって養分がつくられますか。
答え
光合成。

③ 動物では、物質の運搬に心臓と何が関わっていますか。
答え
血管。

図の読み取り――植物の物質の出入り(145ページ)
145ページの植物の図では、光合成・呼吸・蒸散について、何が植物に入り、何が出ていくかを区別して確認しましょう。
8145ページの図で、植物から水蒸気が出ていくはたらきを何といいますか。
答え
答え:蒸散(じょうさん)。
【解説】
植物の葉には、気体が出入りする気孔があります。図では、葉で光合成が行われるとき、二酸化炭素が取り込まれ、酸素が出ていくことが示されています。また、植物も呼吸を行い、酸素を取り入れて二酸化炭素を出します。蒸散では、植物から水蒸気が出ていきます。

読解トレーニング問題
① 植物の葉にある、気体が出入りする部分を何といいますか。
答え
気孔。

② 光合成が行われるとき、取り込まれる気体は何ですか。
答え
二酸化炭素。

③ 植物が呼吸を行うとき、取り入れる気体は何ですか。
答え
酸素。

⑤ 資料「肝臓は化学工場」(146ページ)

9肝臓が「化学工場」のような臓器といわれるのは、どのようなはたらきをするからですか。
答え
答え:養分を材料に必要な物質をつくったり、余った材料を蓄えたり、有害な物質を無害な物質に変えたりするから。
【解説】
肝臓には2000種類以上の酵素が含まれ、さまざまな物質をつくり変える反応が行われています。小腸から運ばれたブドウ糖やアミノ酸などを材料に、体に必要なタンパク質や酵素などをつくります。つくられた物質は血液に送られ、全身に供給され、余った材料は貯蔵用の形に変えられて肝臓に蓄えられます。また、肝臓は有害なエタノールを無害な物質に分解し、脂肪の消化を助ける胆汁もつくります。

読解トレーニング問題
① 肝臓には何種類以上の酵素が含まれていますか。
答え
2000種類以上。

② 肝臓が物質をつくる材料として、小腸から運ばれてくる養分を二つ答えなさい。
答え
ブドウ糖とアミノ酸。

③ 肝臓がつくる、脂肪の消化を助けるものは何ですか。
答え
胆汁。

資料の図の読み取り――肝小葉(146ページ)
146ページの図では、肝臓の内部にある肝小葉の形と、物質を運ぶ血管のようすを確認しましょう。
10肝臓の中に密に並ぶ、六角柱のような形の単位を何といいますか。
答え
答え:肝小葉(かんしょうよう)。
【解説】
肝臓を顕微鏡で見ると、六角柱のような形の単位が密に並んでいます。肝小葉は約50万個集まっているとされています。さらに、一つの肝小葉には約50万個の細胞が含まれているとされています。肝小葉の内外には血管が張りめぐらされ、肝臓の細胞へ物質を運んだり、肝臓から別の器官へ物質を運んだりしています。

読解トレーニング問題
① 肝臓の内部を詳しく見るとき、何を使いますか。
答え
顕微鏡。

② 肝小葉は、約何個集まっているとされていますか。
答え
約50万個。

③ 肝小葉の内外に張りめぐらされ、物質を運ぶものは何ですか。
答え
血管。

重要語句――最後の確認
アンモニア:細胞の活動で生じる有害な物質。
肝臓:アンモニアを尿素に変える。養分の加工・貯蔵や胆汁の生成も行う。
尿素:アンモニアからつくられ、尿として排出される物質。
腎臓:血液から不要な物質を取り除き、必要なものを血液にもどす。
尿の通り道:腎臓 → 輸尿管 → ぼうこう → 体外。
尿の成分:尿素は血しょう0.03%・尿2.0%、タンパク質は血しょう7~9%・尿0%。
細胞に必要なもの:酸素・養分。
細胞の活動で生じるもの:二酸化炭素・アンモニア。
道管:水や肥料分が通る管。
師管:葉でつくられた養分が通る管。
蒸散:植物から水蒸気が出ること。
肝小葉:肝臓に密に並ぶ、六角柱のような形の単位。