理科教科書 138~141ページ 4 心臓のはたらきと血液の循環

教科書

4 心臓のはたらきと血液の循環(教科書138~141ページ)

? 学習課題(138ページ)
問題:養分や酸素、二酸化炭素は、心臓・血管・血液のはたらきによって、どのように運ばれるのでしょうか。
資料 保健体育
答え
答え:心臓が送り出した血液が血管を通って全身と肺を循環し、酸素や養分を細胞へ届け、二酸化炭素などを運びます。
【解説】
心臓は拍動によって血液を送り出し、血液は動脈・毛細血管・静脈を通って心臓にもどります。体循環では全身の細胞に酸素を届け、二酸化炭素を受け取ります。肺循環では肺で二酸化炭素を出し、酸素を受け取ります。血しょうからできる組織液は、血液と細胞の間で養分や酸素、不要な物質をやりとりする仲立ちをします。
重要語句――最初に確認
拍動(はくどう):心臓が規則正しく収縮する運動。
心房(しんぼう):心臓のうち、血液が流れこむ部屋。右心房と左心房がある。
心室(しんしつ):心臓のうち、血液を動脈へ送り出す部屋。右心室と左心室がある。
動脈(どうみゃく):心臓から送り出される血液が流れる血管。
静脈(じょうみゃく):心臓にもどる血液が流れる血管。
毛細血管(もうさいけっかん):組織に網の目のように広がり、物質のやりとりが行われる細い血管。
体循環(たいじゅんかん):心臓から肺以外の全身を通って心臓にもどる血液の流れ。
肺循環(はいじゅんかん):心臓から肺へ行き、心臓にもどる血液の流れ。
動脈血(どうみゃくけつ):酸素を多く含む血液。
静脈血(じょうみゃくけつ):酸素の少ない血液。
血球(けっきゅう):赤血球・白血球・血小板の総称。
赤血球(せっけっきゅう):ヘモグロビンを含み、酸素を運ぶ。
白血球(はっけっきゅう):細菌などの異物を分解するなどして、体を守る。
血小板(けっしょうばん):出血した血液を固める。
血しょう:養分や不要な物質などを運ぶ、血液の液体成分。
組織液(そしきえき):毛細血管からしみ出した血しょうが細胞の周りを満たしたもの。物質のやりとりを仲立ちする。

① 心臓のつくりとはたらき(138ページ)

1心臓が規則正しく収縮し、血液を送り出す運動を何といいますか。
答え
答え:拍動(はくどう)。
【解説】
ヒトの心臓は胸のほぼ中央にあり、筋肉でできています。心臓は規則正しく収縮することで、全身に血液を送り出します。血液は、細胞に必要な養分や酸素を運びます。また、細胞にとって不要な二酸化炭素なども血液によって運ばれます。

読解トレーニング問題
① ヒトの心臓は、胸のどのあたりにありますか。
答え
胸のほぼ中央。

② 心臓は何でできていますか。
答え
筋肉。

③ 血液が運ぶ、細胞に必要な物質を二つ答えなさい。
答え
養分と酸素。

2心臓の4つの部屋の名前をすべて答えなさい。
答え
答え:右心房・右心室・左心房・左心室。
【解説】
心臓には、右側と左側にそれぞれ心房と心室があります。心房が広がると血液が流れこみ、心房が収縮すると血液が心室へ流れこみます。続いて心室が収縮すると、血液は動脈へ送り出されます。左心室は全身へ血液を送り出すため、肺へ血液を送る右心室よりも筋肉の壁が厚くなっています。

読解トレーニング問題
① 心房が広がると、何が流れこみますか。
答え
血液。

② 心室が収縮すると、血液はどこへ送り出されますか。
答え
動脈。

③ 左心室の筋肉の壁が右心室より厚いのは、どこへ血液を送り出すためですか。
答え
全身。

② 血管の種類と血液の循環(139ページ)

3心臓から送り出される血液が流れる血管と、心臓にもどる血液が流れる血管を、それぞれ何といいますか。
答え
答え:心臓から出る血液が流れる血管は動脈、心臓にもどる血液が流れる血管は静脈。
【解説】
動脈の壁は厚く、心臓から勢いよく送り出される血液の圧力に耐えられるようになっています。静脈の壁は動脈より薄く、ところどころに弁があります。静脈の弁は、血液が逆流するのを防ぎます。動脈と静脈は、血液に含まれる酸素の量ではなく、心臓に対して血液が流れる向きによって区別します。

読解トレーニング問題
① 動脈の壁が厚いのは、何に耐えるためですか。
答え
心臓から勢いよく送り出される血液の圧力。

② 静脈のところどころにある弁には、どのようなはたらきがありますか。
答え
血液の逆流を防ぐはたらき。

③ 動脈と静脈を区別する基準は、酸素の量ですか、それとも心臓に対する血液の流れる向きですか。
答え
心臓に対する血液の流れる向き。

4組織に網の目のように広がり、血液と細胞の間で物質のやりとりが行われる細い血管を何といいますか。
答え
答え:毛細血管(もうさいけっかん)。
【解説】
心臓から送り出された血液は、動脈を通って器官や組織まで運ばれます。組織には細い血管が網の目のように広がっています。そこで血液と組織の細胞の間で物質のやりとりが行われます。その後、血液は静脈を通って心臓にもどり、この一連の流れを血液の循環といいます。

読解トレーニング問題
① 心臓から送り出された血液は、何を通って器官や組織まで運ばれますか。
答え
動脈。

② 組織に広がる細い血管は、どのような形に広がっていますか。
答え
網の目のように広がっている。

③ 組織を通った血液は、何を通って心臓にもどりますか。
答え
静脈。

③ 体循環・肺循環と酸素の運搬(139~140ページ)

5心臓から肺以外の全身を通って心臓にもどる血液の流れと、心臓から肺を通って心臓にもどる流れを、それぞれ何といいますか。
答え
答え:体循環と肺循環。
【解説】
体循環では、左心室から送り出された血液が全身を通り、右心房にもどります。全身の細胞に酸素を届けた血液は、細胞から二酸化炭素を受け取ります。肺循環では、右心室から送り出された血液が肺を通り、左心房にもどります。肺では血液が二酸化炭素を出し、酸素を受け取ります。

読解トレーニング問題
① 体循環で血液が出発する心臓の部屋と、もどる部屋を答えなさい。
答え
左心室から出発し、右心房にもどる。

② 全身の細胞に酸素を届けた血液は、細胞から何を受け取りますか。
答え
二酸化炭素。

③ 肺循環で血液が出発する心臓の部屋と、もどる部屋を答えなさい。
答え
右心室から出発し、左心房にもどる。

6肺動脈には静脈血が、肺静脈には動脈血が流れるのはなぜですか。
答え
答え:動脈・静脈は血液が心臓から出るか心臓にもどるかで決まり、動脈血・静脈血は酸素の量で決まるから。
【解説】
動脈血は酸素を多く含む血液で、静脈血は酸素の少ない血液です。肺動脈は心臓から肺へ向かう血管で、酸素の少ない静脈血が流れます。肺で二酸化炭素を出して酸素を受け取った血液は、酸素を多く含む動脈血になります。その血液は、肺から心臓にもどる肺静脈を流れます。

読解トレーニング問題
① 酸素を多く含む血液を何といいますか。
答え
動脈血。

② 肺で血液が出す気体と、受け取る気体をそれぞれ答えなさい。
答え
二酸化炭素を出し、酸素を受け取る。

③ 肺から心臓にもどる血管の名前を答えなさい。
答え
肺静脈。

④ 血液の成分とはたらき(140ページ)

7赤血球に含まれ、酸素が多いところでは酸素と結びつき、酸素が少ないところでは酸素を離す物質を何といいますか。
答え
答え:ヘモグロビン。
【解説】
赤血球は中央がくぼんだ円盤形をしており、酸素を運ぶはたらきがあります。赤血球に含まれるヘモグロビンは、酸素が多い肺では酸素と結びつきます。一方、酸素が少ない全身では、ヘモグロビンは酸素を離します。この性質によって、肺で受け取った酸素が全身へ運ばれます。

読解トレーニング問題
① 赤血球はどのような形をしていますか。
答え
中央がくぼんだ円盤形。

② ヘモグロビンは、肺では酸素とどのように関わりますか。
答え
酸素と結びつく。

③ ヘモグロビンは、全身では酸素をどうしますか。
答え
酸素を離す。

8細菌などの異物を分解して体を守る成分、出血した血液を固める成分、養分や不要な物質を運ぶ液体成分を、それぞれ答えなさい。
答え
答え:白血球・血小板・血しょう。
【解説】
血液は、赤血球・白血球・血小板からなる血球と、液体の血しょうに分けられます。白血球には球形のものが多く、状況によって形が変わるものもあります。血小板は赤血球や白血球より小さく、不規則な形をしています。血しょうは液体で、採取した血液を置いておくと、密度の大きい血球が下に沈んで血しょうと分かれます。

読解トレーニング問題
① 血球を構成する三つの成分を答えなさい。
答え
赤血球・白血球・血小板。

② 白血球には、どのような形のものが多いですか。
答え
球形。

③ 採取した血液を置いておくと、血球と血しょうはどのように分かれますか。
答え
密度の大きい血球が下に沈み、液体の血しょうと分かれる。

⑤ 組織液と細胞での物質交換(141ページ)

9毛細血管からしみ出した血しょうが細胞の周りを満たし、血液と細胞の間の物質交換を仲立ちする液を何といいますか。
答え
答え:組織液(そしきえき)。
【解説】
赤血球は毛細血管の壁を通り抜けられませんが、血しょうは壁からしみ出します。しみ出した血しょうは細胞の周りを満たし、組織液となります。組織液には、血しょうに溶けて運ばれてきた養分や、赤血球から離れた酸素が含まれています。これらの養分や酸素は、組織液を通して細胞に届けられます。

読解トレーニング問題
① 毛細血管の壁を通り抜けられない血液の成分は何ですか。
答え
赤血球。

② 組織液は細胞のどこを満たしていますか。
答え
細胞の周り。

③ 組織液に含まれ、細胞へ届けられるものを二つ答えなさい。
答え
養分と酸素。

10細胞の活動でできた二酸化炭素やアンモニアなどの不要な物質は、どのようにして血管の中に取り込まれますか。
答え
答え:組織液に溶けてから、血管の中に取り込まれる。
【解説】
細胞は呼吸などのさまざまな活動を行っています。その活動によって、二酸化炭素やアンモニアなどの不要な物質ができます。不要な物質は組織液に溶けてから、血管の中に取り込まれます。このように、組織液は血液と細胞の間で物質をやりとりする仲立ちをしています。

読解トレーニング問題
① 細胞は、呼吸のほかにどのようなことを行っていますか。
答え
さまざまな活動。

② 細胞の活動によってできる不要な物質を二つ答えなさい。
答え
二酸化炭素とアンモニア。

③ 組織液は、何と何の間で物質をやりとりする仲立ちをしていますか。
答え
血液と細胞。

観察問題――メダカの尾びれ(141ページ)
何を観察するの?
メダカの尾びれを顕微鏡で観察し、血管の中を流れるものを確かめます。
11メダカの尾びれを顕微鏡で観察すると、血管の中を流れる何を見ることができますか。
答え
答え:赤血球。
【解説】
メダカをチャック付きの袋に入れ、尾びれを顕微鏡で観察します。尾びれの血管の中には、流れているものが見えます。観察では、血管の中を流れる赤血球を確かめることができます。メダカへの負担を減らすため、観察はすばやく行い、終わったらすぐに水槽にもどします。

読解トレーニング問題
① 観察するとき、メダカは何に入れますか。
答え
チャック付きの袋。

② メダカの体のどの部分を顕微鏡で観察しますか。
答え
尾びれ。

③ 観察を終えたら、メダカをどうしますか。
答え
すぐに水槽にもどす。

図・表の読み取り問題――138~141ページ
心臓の動き方、血液の循環、血液の成分、物質交換の図をまとめて確認します。
12138ページの心臓の図をもとに、全身から心臓にもどった血液が、肺を通って再び全身へ送り出されるまでの順序を答えなさい。
答え
答え:全身 → 右心房 → 右心室 → 肺 → 左心房 → 左心室 → 全身。
【解説】
全身からもどった血液は、まず右心房に入り、右心室へ進みます。右心室から送り出された血液は肺へ向かい、肺で酸素を受け取ります。肺からもどった血液は左心房に入り、左心室へ進みます。左心室から送り出された血液は、再び全身へ向かいます。

読解トレーニング問題
① 全身からもどった血液は、最初に心臓のどの部屋に入りますか。
答え
右心房。

② 右心室から送り出された血液は、どこで酸素を受け取りますか。
答え
肺。

③ 肺からもどった血液は、左心房の次にどの部屋へ進みますか。
答え
左心室。

重要語句――最後の確認
心臓の4つの部屋:右心房・右心室・左心房・左心室。
血液の基本的な流れ:心臓 → 動脈 → 毛細血管 → 静脈 → 心臓。
体循環:左心室 → 全身 → 右心房。
肺循環:右心室 → 肺 → 左心房。
肺動脈を流れる血液:酸素の少ない静脈血。
肺静脈を流れる血液:酸素を多く含む動脈血。
赤血球:ヘモグロビンを含み、酸素を運ぶ。
白血球:細菌などの異物を分解するなどして体を守る。
血小板:出血した血液を固める。
血しょう:養分や不要な物質などを運ぶ。
組織液:血液と細胞の間の物質交換を仲立ちする。