よくわかる社会の学習 地理 1 43ページ ヨーロッパ州

ヨーロッパの都市の気候
a:マラガ (スペイン)
b:ロンドン (イギリス)
c:ヘルシンキ (フィンランド)



今日は「ヨーロッパの都市の気候」について学習します。
テーマは「都市の場所と雨温図を結びつけて考えること」です。

今日のポイントは3つです。
①都市a・b・cがどこにあるか
②それぞれの気候の特徴
③雨温図とどのように結びつけるか

それでは始めましょう。

まず、地図を見てください。
aの都市は、スペイン南部にあります。
つまり、地中海に面した地域です。

この地域の気候は、地中海性気候です。
特徴はとても重要です。

・夏は乾燥して雨が少ない
・冬に雨が降る

では、雨温図を見てみましょう。
この特徴に合うのはどれでしょうか。

夏に降水量が少なく、冬に多いグラフは「イ」です。

したがって、
aの都市はスペイン南部(マラガ)で、雨温図は「イ」です。

まとめると、
a=スペイン南部(マラガ)=地中海性気候=イです。

次に、bの都市です。
bは西ヨーロッパにあります。

この地域の気候は、西岸海洋性気候です。

特徴は次の通りです。
・一年中雨が降る
・気温の差が小さい(夏も冬もおだやか)
・緯度が高いわりに冬は寒くない
雨温図を見てください。
一年中まんべんなく雨が降っていて、冬も気温が0°C以上でおだやかなのは「ア」です。

したがって、
bの都市は西ヨーロッパ(ロンドン)で、雨温図は「ア」です。

まとめると、
b=西ヨーロッパ(ロンドン)=西岸海洋性気候=アです。

最後に、cの都市です。
cは北ヨーロッパにあり、フィンランドに位置しています。

この地域の気候は、冷帯(亜寒帯)です。

特徴は次の通りです。
・冬はとても寒い
・夏は短く、気温があまり上がらない

雨温図を見ると、
年平均気温が低く、気温の変化が大きい、 冷帯(亜寒帯)の気候の特徴を示しているのは「ウ」です。

したがって、
cの都市は北ヨーロッパ(ヘルシンキ)で、雨温図は「ウ」です。

まとめると、
c=北ヨーロッパ(ヘルシンキ)=冷帯(亜寒帯)=ウです。

では、3つを整理しましょう。

a:マラガ → スペイン南部 → 地中海性気候
b:ロンドン → 西ヨーロッパ → 西岸海洋性気候
c:ヘルシンキ → 北ヨーロッパ → 冷帯

このように、場所→気候→雨温図の順番で考えることがとても大切です。

最後に確認です。
地中海性気候の特徴は何でしたか。
→夏に乾燥し、冬に雨が降る。

西岸海洋性気候の特徴は何でしたか。
→一年中雨が降る。

冷帯の特徴は何でしたか。
→冬がとても寒い。

この3つの違いはテストでよく出ます。
「場所→気候→雨温図」で必ず考えられるようにしましょう。
ヨーロッパの言語の分布

今日は「ヨーロッパの言語の分布」について学習します。
テーマは「言語の違いからヨーロッパの地域の特徴を理解すること」です。

まず、質問です。
日本では主に何語を話していますか。
そうですね、日本語です。

では、ヨーロッパではどうでしょうか。
実はヨーロッパでは、国ごとにさまざまな言語が使われています。

しかし、バラバラに覚えるのではなく、あるまとまりで考えることができます。
それが「言語の系統」です。

ヨーロッパの言語は、大きく3つに分けることができます。

1つ目は、ゲルマン系言語です。
英語やドイツ語、北欧の言語などがこれにあたります。

どの地域に多いかというと、
西ヨーロッパや北ヨーロッパです。

例えば、イギリスでは英語、ドイツではドイツ語が使われています。

2つ目は、ラテン系言語です。
フランス語、スペイン語、イタリア語などが含まれます。

これは主に南ヨーロッパに多く見られます。

スペインやイタリアなどでは、このラテン系言語が使われています。

3つ目は、スラブ系言語です。
ロシア語やポーランド語などです。

これは東ヨーロッパに多く見られます。

ここで大事なポイントです。
ヨーロッパは、西・南・東などの地域ごとに、言語のまとまりが違うのです。

では、なぜこのような違いが生まれたのでしょうか。

それは歴史と深く関係しています。
昔、ヨーロッパではさまざまな民族が移動し、それぞれの地域に定住しました。

その結果、地域ごとに違う言語が発達していったのです。

つまり、言語の違いは、民族や歴史の違いを表しているといえます。

ここで、資料にある「おはよう」の言葉を見てみましょう。

英語では「Good morning」、ドイツ語では「Guten Morgen」と言います。
似ていますね。

これはどちらもゲルマン系言語だからです。

一方で、フランス語の「Bonjour」やスペイン語の「Buenos días」は、少し似ています。
これはラテン系言語です。

このように、同じ系統の言語は、言葉も似ていることが多いのです。

では、ここで整理しましょう。

ゲルマン系言語はどこに多いですか。
→西ヨーロッパ・北ヨーロッパです。

ラテン系言語はどこに多いですか。
→南ヨーロッパです。

スラブ系言語はどこに多いですか。
→東ヨーロッパです。

最後にまとめです。

ヨーロッパの言語は、
ゲルマン系・ラテン系・スラブ系に分かれます。

そして、
言語の違いは地域・民族・歴史の違いを表しているということが重要です。

この内容はテストでよく出ます。
地域と言語をセットで覚えるようにしましょう。
ヨーロッパへの外国人労働者の流入

みなさん、今日は「ヨーロッパへの外国人労働者の流入」について学習します。
テーマは「なぜ人は移動するのか、そしてどのような変化が起こるのか」です。

まず、質問です。
もし同じ仕事をするなら、給料が高い国と低い国、どちらで働きたいですか。
ほとんどの人が、給料が高い国と答えると思います。

実は、世界でも同じことが起こっています。

資料Ⅰを見てください。
ドイツは約50000ドル、フランスも約42000ドルと高いです。
一方で、モロッコは約3000ドルとかなり低いです。

このように、国によって一人あたり国民総所得に大きな差があります。

では、次に資料Ⅱを見てください。
矢印がたくさんありますね。
これは人の移動を表しています。

よく見ると、
北アフリカやトルコなどから、ヨーロッパへ人が移動していることが分かります。

なぜこのような移動が起こるのでしょうか。

ここがとても重要です。
人は、よりよい生活や高い収入を求めて移動するのです。

つまり、
所得の低い国の人が、所得の高い国へ働きに行くということです。

これが、外国人労働者が増えている主な理由です。

では、このような人の移動によって、どんな変化が起こるのでしょうか。

資料Ⅲを見てください。
これは宗教の分布を表した地図です。

ヨーロッパはもともと、キリスト教を信仰する人が多い地域です。

しかし、資料Ⅱのように、北アフリカやトルコから人が移動してくると、どうなるでしょうか。

これらの地域では、イスラーム(イスラム教)を信仰する人が多いです。

つまり、その人たちがヨーロッパに来ることで、
イスラームを信仰する人が増えるのです。

ここでまとめます。

まず、人が移動する理由は何でしたか。
→より高い収入を求めて移動するからです。

どこからどこへ移動していましたか。
→所得の低い国から高い国へです。

その結果、何が変わりましたか。
→イスラームを信仰する人が増えました。

この流れはとても大切です。

「所得の差 → 人の移動 → 社会や文化の変化」

この3つをセットで覚えましょう。

この内容はテストによく出ます。しっかり理解しておきましょう。

ヨーロッパ州の自然・気候・文化とEU

Q1. 地図中のXの地域では、氷河のはたらきによって、入り組んだ海岸線と奥行きの深い湾が見られます。このような地形を何といいますか。氷河地形の特徴にも注目して答えなさい。
答え
フィヨルド
【解説】氷河が山地をけずってできた谷に海水が入りこんでできた地形をフィヨルドといいます。特にヨーロッパ北部(ノルウェーなど)で多く見られ、海岸線が複雑で奥行きが深いのが特徴です。

Q2. 地図中のa・bの都市について、示された雨温図(ア・イ・ウ)の中からそれぞれに当てはまるものを選びなさい。気温や降水量の特徴に注目して考えなさい。
答え
a:イ
b:ア
【解説】aの都市は南ヨーロッパに位置し、夏に乾燥し冬に雨が多い地中海性気候の特徴を示す雨温図(イ)に当てはまります。bの都市は西ヨーロッパに位置し、年間を通して降水がある西岸海洋性気候の特徴を示す雨温図(ア)に当てはまります。気候の違いは農業や生活にも大きく影響します。

Q3. 地図中のYやZの国で主に話されている言語の系統を書きなさい。ヨーロッパの言語の広がりに注目して答えなさい。
答え
ゲルマン系
【解説】ヨーロッパでは、言語は大きくいくつかの系統に分かれています。YやZの地域ではゲルマン系言語(ドイツ語・英語など)が主に話されています。言語の系統は歴史的な民族の移動や文化の広がりと関係しています。

Q4. 牛や羊などの家畜の飼育が盛んなのは、ヨーロッパ北部と地中海沿岸のどちらですか。気候や土地利用に注目して答えなさい。
答え
ヨーロッパ北部
【解説】ヨーロッパ北部は冷涼で湿潤な気候で、牧草がよく育つため、酪農や牧畜がさかんです。一方、地中海沿岸は夏に乾燥するため、果実やオリーブなどの栽培が中心になります。このように気候の違いが農業の違いを生み出しています。

Q5. EU域内の多くの国で導入されている共通通貨を何といいますか。また、その導入によって人々の移動にはどのような変化が起こったと考えられますか。
答え
ユーロ
(例)両替の必要がなくなり、国境をこえた人々の移動が活発になった。
【解説】EUではユーロという共通通貨が導入されています。これにより国ごとに通貨を交換する必要がなくなり、旅行や仕事のための移動がしやすくなりました。その結果、国境をこえた人々の移動が活発になりました。

Q6. I のドイツの一人あたり国民総所得は、モロッコの一人あたり国民総所得の約何倍ですか。整塾で答えなさい。
答え
15
【解説】ドイツは約50804ドル、モロッコは約3445ドルです。これを比べると約15倍になります。このように国ごとの所得の差は、人の移動や経済活動に大きな影響を与えます。

Q7. ヨーロッパでは、それ以外の地域からの労働力として流入する人々が増えています。外国人労働者が流入する主な理由を、Ⅰ • Ⅱから読み取って書きなさい。
答え
(例)一人あたり国民総所得の低い国の労働者が、より高い所得を求めてくるから。
【解説】ヨーロッパの先進国は所得が高く、発展途上地域の国は所得が低い傾向があります。そのため、より良い生活や収入を求めて、所得の低い国から高い国へ人が移動します。これが外国人労働者の流入の主な理由です。

Q8. ヨーロッパでは、流入する外国人労働者が増加した結果、特にどの宗教を信仰する人々が増えていると考えられますか。Ⅱ・Ⅲ を読み取って書きなさい。
答え
イスラーム[イスラム教]
【解説】ヨーロッパには北アフリカや西アジアから多くの人々が移住してきています。これらの地域ではイスラームを信仰する人が多いため、ヨーロッパでもイスラームを信仰する人が増加しています。宗教の変化は社会や文化にも影響を与えます。