よくわかる社会の学習 地理 1 46ページ アフリカ州

答え
1
(1) アラビア語
(2) (例)植民地支配を受けた国の言語を公用語として使っていること
(3) (例)民族の領域と関係なく境界線が引かれたから
2
(1) (例)輸出の多くを特定の農作物や鉱産資源に依存している
(2) (例)生産量が上位ではないのに、輸出量が上位なのだろうか

アフリカの言語と植民地支配について読み取ろう!

Q1. サハラ砂漠より北の地域に注目し、その地域の国々で広く使われている言語は何か答えなさい。
答え
アラビア語
【解説】北アフリカはイスラーム文化の広がりとともにアラビア語が広く使われるようになったからです。歴史的な宗教や文化の広がりが、現在の言語分布に影響しています。

Q2. 地図中のXとYの国について、言語と植民地支配の関係に注目して、Ⅰ・Ⅱの資料から読み取れる共通点を書きなさい。

答え
(例)植民地支配を受けた国の言語を公用語として使っていること
【解説】アフリカの多くの地域はヨーロッパの国々に支配され、そのときの言語がそのまま公用語として残ったからです。歴史的な支配関係が現在の社会のしくみに影響しています。

Q3. 多くの民族が暮らすアフリカで、独立後も民族の対立が続いている理由の一つを、植民地時代の境界線の引かれ方に注目して書きなさい。
答え
(例)民族の領域と関係なく境界線が引かれたから
【解説】植民地時代にヨーロッパの国々が民族の分布を考えずに国境を決めたため、同じ民族が分断されたり異なる民族が同じ国に入ったりしたからです。その結果、対立が起こりやすくなりました。

カカオ豆の輸出や生産について読み取ろう!

Q1. コートジボワールの輸出の特徴に注目し、輸出における課題を「依存」の語句を使って説明しなさい。

答え
(例)輸出の多くを特定の農作物や鉱産資源に依存している
【解説】特定の品目に頼ると、その価格や天候の影響を強く受けて収入が不安定になるからです。円グラフからも一部の品目の割合が大きいことが読み取れます。

Q2. カカオ豆の生産量と輸出量の順位を比較し、オランダとベルギーについて生じる疑問を書きなさい。

答え
(例)生産量が上位ではないのに、輸出量が上位なのだろうか
【解説】生産量の順位と輸出量の順位が一致していないことから、他国から輸入して再輸出している可能性に気づく必要があるからです。資料の比較によって新しい疑問を見つけることが大切です。

授業
まず、46ページを開いてください。
では、「アフリカの言語と植民地支配について読み取ろう!」の問題を一緒に解いていきましょう。

まず、最初の問題です。
アフリカ北部で使われている言語について学ぶ問題です。
(1)の問題文を読みます。
「サハラ砂漠より北の地域の国々で使われている言語は何ですか。」という問題です。
答えは、アラビア語です。
資料Ⅰの「アフリカの主な使用言語」を見ると、サハラ砂漠より北の地域は、アラビア語の色でまとまっています。
つまり、北アフリカではアラビア語が広く使われていることが読み取れます。
地図は、場所と色を結びつけて読むことが大切です。
北側にどんな言語が集まっているかを見ると、答えが見つけやすくなります。

次は、植民地支配と言語の関係について学ぶ問題です。
(2)の問題文を読みます。
「地図中のXとYの国について、Ⅰ・Ⅱの資料から読み取れる共通点を書きなさい。」という問題です。
答えは、植民地支配を受けた国の言語を公用語として使っていることです。
資料Ⅰからは、Xではフランス語、Yでは英語が主な使用言語として読み取れます。
資料Ⅱからは、Xはフランスの、Yはイギリスの植民地支配を受けていたことが読み取れます。
この2つを合わせると、支配した国の言語が、今も公用語として使われていることが共通点だとわかります。
昔の歴史が、今の言語の使われ方につながっているところが大切です。

次は、民族と国境線について学ぶ問題です。
(3)の問題文を読みます。
「多くの民族が暮らすアフリカで、独立後も民族の対立が続いている理由の一つを、Ⅲを参考に植民地時代の境界線の引かれ方に関連づけて書きなさい。」という問題です。
答えは、民族の領域と関係なく境界線が引かれたからです。
資料Ⅲでは、民族の領域を表す線と、国境を表す線が重ならないところがあります。
これは、そこに住んでいた民族のまとまりを考えずに国境線が引かれたことを表しています。
そのため、同じ民族が別々の国に分けられたり、ちがう民族が同じ国に入れられたりしました。
このことが、独立後も対立が続く理由の一つになっています。
国境線はただの線ではなく、歴史の中で引かれた線なのだと考えることが大切です。

では、「カカオ豆の輸出や生産について読み取ろう!」の問題を一緒に解いていきましょう。

まず、問題に入る前に、Ⅰ・Ⅱの資料をしっかり見ておきましょう。
Ⅰは、「コートジボワールの輸出品割合」を表す円グラフです。
円グラフは、輸出全体のうち、どの品目がどれくらいの割合をしめているかを表しています。
この資料では、カカオ豆が19.6%で大きな割合をしめています。
そのほかにも、石油製品、金、天然ゴム、野菜・果実などがあります。
そして「その他」が36.8%あります。
ここで大事なのは、コートジボワールの輸出は、いろいろな品目があるように見えても、特定の農産物や資源の割合が大きいことです。
こういう国は、天候が悪かったり、世界の市場で値段が下がったりすると、国全体の収入が影響を受けやすくなります。
つまりⅠは、輸出品のかたよりや、経済の弱点を考えるための資料です。

Ⅱは、カカオ豆の生産国と輸出国をくらべた表です。
左側は生産量の順位で、どの国がたくさんカカオ豆をつくっているかを表しています。
右側は輸出量の順位で、どの国がたくさん外国に売っているかを表しています。
生産国の上位には、コートジボワール、ガーナ、インドネシア、エクアドル、カメルーン、ナイジェリアなどがあります。
輸出国の上位には、コートジボワール、ガーナ、エクアドル、ナイジェリア、オランダ、ベルギー、カメルーンなどがあります。
ここで注目したいのは、オランダとベルギーです。
この2つの国は、生産国の上位には入っていないのに、輸出国の上位には入っています。
つまり、この表は、つくる国と売る国が必ずしも同じではないことを教えてくれます。
輸入したカカオ豆を選別したり、付加価値をつけたりしてから輸出する国があることがわかります。
資料を読むときは、順位が同じかどうかを見くらべることが大切です。

問題文を読みます。
カカオ豆について、健さんは、資料、1 • 資料、2 をもとに資料、3 を作成した。次の問いに答えなさい。
という問題です。
では、資料、3 を答えを入れて読みます。
資料、1 から読み取ったコートジボワールの課題
コートジボワールの輸出における課題は、X 輸出の多くを特定の農作物や鉱産資源に依存しているため、天候や国際価格などの影響を受けやすいこと。
資料、2 のカカオ豆の生産量と輸出量を比較して生じた疑問
なぜ、オランダとベルギーは、Y 生産量が上位ではないのに、輸出量が上位なのだろうか
資料、1 から生じた疑問を調べた結果
オランダとベルギーは、輸入したカカオ豆を選別して付加価値をもたせ、輸出している。
まず、最初の問題です。
輸出の課題について学ぶ問題です。
(1)の問題文を読みます。
「コートジボワールの輸出における課題は、(輸出の多くを特定の農作物や鉱産資源に依存している)ため、天候や国際価格などの影響を受けやすいこと。」という問題です。
答えは、輸出の多くを特定の農作物や鉱産資源に依存している、です。
Ⅰの円グラフからは、カカオ豆をはじめとして、特定の品目が輸出の大きな部分をしめていることがわかります。
このように、少ない種類の品目にたよると、その品目の値段が下がったときに国の経済が大きくゆれます。
だから、課題は、特定の農作物や鉱産資源に依存していることだといえます。
ここでは、「依存」という言葉を使って、経済が何にたよっているかを表すことがポイントです。

次は、生産量と輸出量の順位のちがいについて学ぶ問題です。
(2)の問題文を読みます。
「なぜ、オランダとベルギーは、(生産量が上位ではないのに、輸出量が上位なのだろうか)。」という問題です。
答えは、生産量が上位ではないのに、輸出量が上位なのだろうか、です。
Ⅱの表を比べると、オランダとベルギーは生産国の上位には入っていません。
それなのに、輸出国の上位には入っています。
このちがいに気づくことが、この問題の出発点です。
その下の説明を見ると、オランダとベルギーは、輸入したカカオ豆を選別して付加価値をもたせ、輸出しているとあります。
つまり、自分の国でたくさん生産していなくても、外国から仕入れたものを整えて売ることで、輸出量が多くなるのです。
表は、数字を見るだけでなく、なぜこの順位になるのかを考えるために使います。

重要ポイントをまとめます。
アフリカ北部では、アラビア語が広く使われています。
地図では、地域の位置と色分けを結びつけて読むことが大切です。
植民地支配を受けた国の言語が、今も公用語として使われている国があります。
昔の歴史が今の社会に残っていることが重要です。
民族の領域と関係なく国境線が引かれたことが、民族対立の原因の一つになっています。
資料Ⅲでは、民族のまとまりと国境線のずれに注目することが大切です。
コートジボワールの輸出では、特定の農作物や鉱産資源への依存が課題です。
そのため、天候や国際価格の変化の影響を受けやすくなります。
カカオ豆の表では、生産国の順位と輸出国の順位が同じとは限りません。
オランダやベルギーのように、輸入したものに付加価値をつけて輸出する国があることも読み取れます。

確認問題です。
サハラ砂漠より北の地域の国々で使われている言語は何ですか。
アラビア語です。
地図中のXとYの国について、Ⅰ・Ⅱの資料から読み取れる共通点は何ですか。
植民地支配を受けた国の言語を公用語として使っていることです。
多くの民族が暮らすアフリカで、独立後も民族の対立が続いている理由の一つは何ですか。
民族の領域と関係なく境界線が引かれたからです。
コートジボワールの輸出における課題は何ですか。
輸出の多くを特定の農作物や鉱産資源に依存していることです。
なぜ、オランダとベルギーは生産量が上位ではないのに、輸出量が上位なのですか。
輸入したカカオ豆を選別して付加価値をもたせ、輸出しているからです。