理科教科書 204ページ 4 火山とともにくらす

火山とともにくらす

教科書
4 火山とともにくらす
日本には図2のように100をこえる活火山があり、世界の中でも火山が集中している地域である。
火山活動でもたらされた火山噴出物により、火山のようすはそれぞれ異なっている。
それらの火山からはさまざまなめぐみとともに、災害ももたらされる。
火山のめぐみ
火山めぐみには、例えば、火山の熱を利用した温泉地熱を利用した地熱発電がある。
また、富士山などの山と、そのまわりのせき止め湖カルデラ湖などの美しい風景は、多くの観光客を集めている。
なかには、噴気などの火山活動を実感できる観光地もある。
火山の噴火と災害
それぞれの火山の過去の噴火の歴史を調べると、日本の火山の平均的な寿命は、数十万年程度なので、現在、活発に活動していない火山でも、今後噴火する可能性があることがわかる。
表1のような過去の噴火記録は、今後の火山活動についての重要な手がかりとなる。
過去の噴火記録をもとにして、今後の噴火による災害の予測をまとめたハザードマップがつくられている
火山噴火に備えるためには、個々の火山特徴噴火歴史噴火による災害などを学び、現在どのような状況かを確認し、次の噴火でどのような災害が起こりうるかを知り、噴火したときにどうするかを家族学校で話し合っておくことが大切である。
授業
今日は「火山」について学習します。
まず、みなさんに質問です。
日本には火山はいくつくらいあると思いますか。

実は、日本には100をこえる活火山があります。
世界の中でも、日本はとても火山が多い国です。
これは、日本が地球のプレートが集まる場所にあるためです。

火山が多いということは、私たちの生活と火山が深く関わっているということです。
火山は、こわい災害を起こす一方で、私たちに多くのめぐみも与えています。
今日は、火山の「めぐみ」と「災害」の両方を見ていきましょう。

まず、火山のようすについてです。
火山は、すべて同じ形をしているわけではありません。
その理由は、火山活動によって出てくる「火山噴出物」がちがうからです。

火山噴出物には、溶岩、火山灰、火山ガスなどがあります。
どのような噴出物が多く出るかによって、火山の形や噴火のしかたは変わります。
そのため、日本にはさまざまな形の火山が見られます。

次に、火山のめぐみについて見ていきましょう。
火山のめぐみの代表例が「温泉」です。
地下のマグマの熱によってあたためられた水が、地上にわき出しています。

また、火山の熱を利用した「地熱発電」もあります。
地熱発電は、地下の熱を使って電気をつくる方法です。
火山の多い日本にとって、とても大切なエネルギー資源です。

さらに、火山は美しい自然の景観も生み出しています。
富士山のような火山の山や、その周りにできたせき止め湖、カルデラ湖は、
多くの観光客を集めています。

なかには、噴気が出ている様子を間近で見ることができる観光地もあります。
人々は、火山の活動を感じながら自然を楽しんでいます。

しかし、火山には災害の面もあります。
次に、火山の噴火と災害について考えてみましょう。

日本の火山について、過去の噴火の歴史を調べると、
日本の火山の平均的な寿命は数十万年程度であることがわかっています。

つまり、今は活動していないように見える火山でも、
将来、噴火する可能性があるということです。
そのため、「今は大丈夫」と思いこむのは危険です。

過去の噴火の記録は、とても重要です。
いつ、どこで、どのような噴火が起きたのかを知ることで、
これから起こる火山活動を予測する手がかりになります。

このような過去の噴火記録をもとにして、
噴火が起こった場合に、どこが危険になるのかを示した地図が作られています。
これを「ハザードマップ」といいます。

ハザードマップを見ることで、
火山が噴火したときに、どの場所が危険なのかを事前に知ることができます。

火山に備えるためには、
火山の特徴や噴火の歴史、どのような災害が起こるのかを学ぶことが大切です。

そして、噴火が起きたときにどう行動するのかを、
家族や学校であらかじめ話し合っておくことが重要です。

まとめです。
日本には多くの活火山があり、火山は私たちにめぐみと災害の両方をもたらします。
火山のめぐみを生かしながら、災害に備えることが大切です。

次の授業では、火山の噴火の種類や、
火山灰や溶岩による被害について、さらに詳しく見ていきましょう。
教科書 要約
日本の火山
日本には100をこえる活火山があり、世界の中でも火山が集中している地域である。

活火山
現在も活動している、または将来噴火する可能性のある火山のこと。

火山噴出物
噴火によって火山から出る物質で、溶岩・火山灰・火山ガスなどがある。
噴出物のちがいによって、火山の形やようすは異なる

火山のめぐみ
火山活動によって人々の生活に役立つもの。
温泉や地熱を利用した地熱発電があり、火山の熱が利用されている。

地熱発電
地下の熱を利用して電気をつくる発電方法。
火山の多い日本に適した再生可能エネルギーである。

火山の景観
富士山などの山や、せき止め湖・カルデラ湖などの美しい風景は、
多くの観光客を集める観光資源となっている。

火山災害
噴火によって起こる被害。
溶岩流・火山灰・火山ガスなどにより、人や生活に大きな影響を与える。

火山の寿命
日本の火山の平均的な寿命は数十万年程度である。
現在活動していない火山でも、将来噴火する可能性がある。

噴火記録
過去の噴火のようすを記録したもの。
今後の火山活動や災害を予測するための重要な手がかりとなる。

ハザードマップ
過去の噴火記録をもとに、噴火したときに起こりうる災害や危険な場所を示した地図。

火山への備え
火山の特徴や噴火の歴史、災害の種類を学び、
噴火が起きたときにどう行動するかを、家族や学校で話し合っておくことが大切である。
一問一答形式(理解・暗記)15問
Q1. 日本には図2のように、100をこえる何があるか。
答え
活火山(かつかざん)

Q2. 日本は世界の中でも、何が集中している地域か。
答え
火山(かざん)

Q3. 火山のようすがそれぞれ異なるのは、火山活動でもたらされた何のちがいによるか。
答え
火山噴出物(かざんふんしゅつぶつ)

Q4. 火山からは、めぐみとともに何ももたらされるか。
答え
災害(さいがい)

Q5. 火山の熱を利用しためぐみの例としてあげられているものは何か。
答え
温泉(おんせん)

Q6. 地熱を利用しためぐみの例としてあげられているものは何か。
答え
地熱発電(ちねつはつでん)

Q7. 富士山などの山と、そのまわりの湖の美しい風景は、多くの何を集めているか。
答え
観光客(かんこうきゃく)

Q8. 富士山のまわりの湖の例としてあげられている2つを答えよ。
答え
せき止め湖(せきとめこ)/カルデラ湖(こ)

Q9. 噴気(ふんき)などの火山活動を実感できる場所を何というか。
答え
観光地(かんこうち)

Q10. 日本の火山の平均的な寿命(じゅみょう)はどのくらいか。
答え
数十万年程度(すうじゅうまんねんていど)

Q11. 現在、活発に活動していない火山でも、今後どうなる可能性があるか。
答え
噴火(ふんか)する可能性がある

Q12. 過去の噴火(ふんか)の記録を何というか。
答え
噴火記録(ふんかきろく)

Q13. 表1のような過去の噴火記録は、今後の何についての重要な手がかりとなるか。
答え
火山活動(かざんかつどう)

Q14. 過去の噴火記録をもとにして、今後の噴火による災害の予測をまとめたものを何というか。
答え
ハザードマップ

Q15. 火山の噴火に備えるために、噴火したときにどうするかをどこで話し合っておくことが大切か。(2つ)
答え
家族(かぞく)/学校(がっこう)

テストに出やすい問題(形式いろいろ)15問
Q16. (選択)日本は世界の中でも何が集中している地域か。
ア:火山(かざん) イ:砂漠(さばく) ウ:氷河(ひょうが)
答え
ア:火山(かざん)

Q17. (選択)火山の熱を利用しためぐみとして正しいものはどれか。
ア:温泉(おんせん) イ:季節風(きせつふう) ウ:台風(たいふう)
答え
ア:温泉(おんせん)

Q18. (選択)地熱を利用しためぐみとして正しいものはどれか。
ア:地熱発電(ちねつはつでん) イ:水力発電(すいりょくはつでん) ウ:風力発電(ふうりょくはつでん)
答え
ア:地熱発電(ちねつはつでん)

Q19. (穴埋め)火山のようすがそれぞれ異なるのは、火山活動でもたらされた( ① )による。
答え
① 火山噴出物(かざんふんしゅつぶつ)

Q20. (穴埋め)日本の火山の平均的な寿命(じゅみょう)は( ① )程度である。
答え
① 数十万年(すうじゅうまんねん)

Q21. (並べかえ)火山の噴火(ふんか)に備えるための行動を、文の流れに合うように並べかえよ。
ア:現在どのような状況(じょうきょう)かを確認する
イ:火山の特徴(とくちょう)や噴火の歴史(れきし)、災害(さいがい)を学ぶ
ウ:噴火したときにどうするかを家族や学校で話し合う
エ:次の噴火でどのような災害が起こりうるかを知る
答え
イ → ア → エ → ウ

Q22. (正誤)火山からは、めぐみだけがもたらされ、災害(さいがい)はもたらされない。
答え
誤り

Q23. (正誤)現在、活発に活動していない火山でも、今後噴火(ふんか)する可能性がある。
答え
正しい

Q24. (記述 1〜2行)過去の噴火記録(ふんかきろく)が、今後の火山活動の重要な手がかりになるのはなぜか、短く書け。
答え
過去の噴火(ふんか)の歴史を調べると、今後噴火する可能性があることがわかり、火山活動の予測に役立つから。

Q25. (記述 1〜2行)ハザードマップは何をもとにしてつくられているか、短く書け。
答え
過去の噴火記録(ふんかきろく)をもとにしている。

Q26. (表の読み取り)表1にある「過去の噴火記録(ふんかきろく)」は、今後の何の手がかりになるか。
答え
火山活動(かざんかつどう)

Q27. (表の読み取り)表1のような記録をもとにしてまとめられる「今後の噴火による災害の予測」を何というか。
答え
ハザードマップ

Q28. (選択)富士山などの山や湖の美しい風景は、多くの何を集めているか。
ア:観光客(かんこうきゃく) イ:火山灰(かざんばい) ウ:噴気(ふんき)
答え
ア:観光客(かんこうきゃく)

Q29. (穴埋め)火山のめぐみの例として、火山の熱を利用した( ① )や、地熱を利用した( ② )がある。
答え
① 温泉(おんせん) ② 地熱発電(ちねつはつでん)

Q30. (記述 1〜2行)火山の噴火に備えるために、家族や学校でしておくことを短く書け。
答え
噴火(ふんか)したときにどうするかを話し合っておく。