地理教科書 38ページ 2 寒暖の差が激しい土地に暮らす人々

教科書
2 寒暖の差が激しい土地に暮らす人々
亜寒帯の位置と自然
ユーラシア大陸北アメリカ大陸の、寒帯の南には、夏と冬との気温差が大きい亜寒帯(冷帯)の地域が広がっています。
冬は寒さの厳しい日が多く、川や湖は厚い氷でおおわれます。
一方で、夏は平均気温10°Cをこえて暖かいため、樹木が育ちます。
ユーラシア大陸の北東のシベリアには、タイガとよばれる針葉樹森林が広がります。
シベリアでの暮らしの知恵
シベリアの冬は、人が生活する場所では世界の中で最も寒くなります。
厳しい寒さのため、人々が冬に外出するときには、毛皮で作った厚いコートを着て、頭全体をおおう帽子をかぶります。
住居にも、熱を伝えにくい丸太木材を使ったり、外の空気が入らないように二重にしたりするなど、寒さを防ぐ工夫がされています。
シベリアの人々の主食は、冷涼な地域でも育つライ麦じゃがいもで、ライ麦からはパンを作ります。
新鮮な食材が手に入りにくい冬には、野菜漬け物や、ひき肉生地で包んで冷凍しておいた保存食食卓に並びます。
シベリアでの暮らしの変化
シベリアイルクーツクなどの都市では、現在はコンクリート製のマンションが多く見られます。
ショッピングセンタースーパーマーケットもあり、いつでも新鮮な野菜を買えるなど、人々は便利に生活しています。
夏には、休日に郊外に出かけて、菜園が付いた小さな家であるダーチャで過ごす人もおり、冬にはアイスホッケースキーなどのスポーツを楽しんでいます。
シベリアでは、木材生産鉱産資源開発が行われ、こうした仕事をする人々が多く生活しています。
その反面、タイガ樹木が切られることで、動物のすむ場所が失われたり、樹木が見られない湿地が増えたりする問題も起こっています。
授業
学習内容の確認
今日は、亜寒帯(冷帯)位置自然、そしてシベリアでの暮らしの知恵暮らしの変化を学習します。
最初に、亜寒帯の気候の特徴を整理し、次に寒さの中で人々がどのように生活を工夫しているかを学習します。最後に、都市化や開発が進んだことで起こる便利さと課題をまとめます。

亜寒帯(冷帯)の位置
亜寒帯(冷帯)は、寒帯に広がる地域です。
特に、ユーラシア大陸北アメリカ大陸の高緯度に広く分布します。
ここで大切なのは、亜寒帯が「寒帯そのもの」ではなく、「寒帯の南側に広がる地域」だという点です。
テストでは、どの大陸に広がるか、寒帯との位置関係がよく問われます。

亜寒帯(冷帯)の自然と気候の特徴
亜寒帯(冷帯)の大きな特徴は、夏と冬の気温差大きいことです。
冬は寒さが厳しく、厚い氷でおおわれます。
一方で、夏は平均気温が10°Cをこえて暖かくなるため、樹木が育ちます。
ここは重要ポイントです。
「夏の平均気温が10°Cをこえる」→「樹木が育つ」というつながりを必ず覚えます。
テストでは、「亜寒帯ではなぜ森林が広がるのか」を理由つきで説明する問題が出やすいです。

シベリアのタイガ
ユーラシア大陸の北東にあるシベリアには、タイガとよばれる針葉樹の森林が広がります。
タイガ=針葉樹の森林は頻出です。
また、亜寒帯の森林は「広葉樹」ではなく「針葉樹」が中心だと整理します。
理由は、寒さが厳しい環境でも生育しやすい樹木が多いからです。
テストでは、タイガという語と、針葉樹をセットで問われやすいです。

シベリアでの暮らしの知恵
シベリアの冬は、人が生活する場所の中で、世界でも特に寒くなります。
そのため、人々は衣食住に工夫をしています。

衣服
冬に外出するときは、毛皮で作った厚いコートを着ます。
さらに、頭全体をおおう帽子をかぶり、体温が逃げないようにします。
ここは「なぜそうするのか」を説明できるようにします。
厳しい寒さ体温が失われやすい毛皮や帽子で防寒という関係です。

住居
住居には、熱を伝えにくい丸太の木材を使います。
また、外の空気が入らないように窓を二重にする工夫もします。
テストでは、二重窓木材(丸太)が出てきたら、理由として寒さを防ぐことを書けるようにします。

食生活
主食は、冷涼な地域でも育つライ麦じゃがいもです。
ライ麦からパンを作ります。
冬は新鮮な食材が手に入りにくいため、野菜の漬け物や、ひき肉を生地で包んで冷凍した保存食を食べます。
ここも因果関係が重要です。
冬は新鮮な食材が不足保存食を活用という流れを覚えます。

シベリアでの暮らしの変化
シベリアのイルクーツクなどの都市では、現在はコンクリート製のマンションが多く見られます。
ショッピングセンタースーパーマーケットもあり、いつでも新鮮な野菜を買えるなど、便利に生活しています。
これは、都市化や流通の発達によって生活が変化した例です。
テストでは、昔の暮らしの工夫と、現在の都市の便利さを比べる問題が出やすいです。

また、夏には休日に郊外へ出かけ、菜園が付いた小さな家であるダーチャで過ごす人もいます。
冬にはアイスホッケースキーなどのスポーツも楽しみます。
ここは、「気候(冬が長い)」と「生活(冬のスポーツ)」のつながりとして整理します。

開発と環境問題のまとめ
シベリアでは、木材の生産鉱産資源の開発が行われ、こうした仕事をする人々が多く生活しています。
一方で、タイガの樹木が切られることで、動物のすむ場所が失われる問題が起こります。
さらに、樹木が見られない湿地が増えるなどの問題も起こっています。
まとめとして、次の形で覚えます。
資源開発→生活は便利になります/仕事が増えます。
森林伐採→動物のすみかが減ります/環境が変化します。
テストでは、「開発のメリット」と「環境への影響」を両方書かせる問題が出やすいです。

今日の重要ポイント(テストによく出ます)
亜寒帯(冷帯)寒帯の南に広がり、ユーラシア大陸北アメリカ大陸に広く分布します。
・亜寒帯は夏と冬の気温差が大きく、夏は平均気温10°C以上になるため樹木が育ちます。
・シベリアにはタイガ針葉樹の森林)が広がります。
・暮らしの知恵:毛皮の衣服、丸太の住居、二重窓ライ麦じゃがいも保存食です。
・暮らしの変化:都市ではマンションスーパーで便利になります。郊外ではダーチャも見られます。
・開発の進行で、木材生産鉱産資源の開発が進む一方、森林伐採による環境問題も起こります。
授業
亜寒帯の位置と自然 10問
Q1. 亜寒帯(あかんたい)は別名何という?
答え
冷帯(れいたい)

Q2. 亜寒帯(あかんたい)は、寒帯(かんたい)のどちら側に広がる?
答え

Q3. 亜寒帯(あかんたい)が広がる大陸を2つ答えなさい。
答え
ユーラシア大陸・北アメリカ大陸

説明文

Q4. 亜寒帯(あかんたい)の気温の特徴は、夏と冬の何が大きいこと?
答え
気温差

Q5. 亜寒帯(あかんたい)の冬、川や湖は何でおおわれる?
答え
厚い氷

Q6. 亜寒帯(あかんたい)の夏、平均気温が何°Cをこえると樹木が育つ?
答え
10°C

Q7. 夏に平均気温が10°Cをこえると育つものは何?
答え
樹木(じゅもく)

Q8. ユーラシア大陸北東で、タイガが広がる地域名は?
答え
シベリア

Q9. シベリアに広がる針葉樹(しんようじゅ)の森林を何という?
答え
タイガ

Q10. 次の文で正しいものを選びなさい。
ア:亜寒帯の夏は平均気温が10°Cをこえない。
イ:亜寒帯の夏は平均気温が10°Cをこえる。
ウ:亜寒帯の冬でも川や湖は凍らない。
答え

シベリアでの暮らしの知恵 10問
Q1. シベリアの冬は、人が生活する場所では世界の中で最もどうなる?
答え
寒くなる

Q2. 冬に外出するとき、毛皮で作った何を着る?
答え
厚いコート

Q3. 冬に外出するとき、頭全体をおおうためにかぶるものは?
答え
帽子(ぼうし)

Q4. 住居で、熱を伝えにくい材料として使うものは?
答え
丸太(まるた)の木材

Q5. 外の空気が入らないように、窓をどうする?
答え
二重(にじゅう)にする

Q6. シベリアの主食として出てくる作物を2つ答えなさい。
答え
ライ麦・じゃがいも

Q7. ライ麦から作る食べ物は?
答え
パン

Q8. 冬に食卓に並ぶ野菜の保存のしかたとして出てくるものは?
答え
野菜の漬け物(つけもの)

Q9. ひき肉を生地で包んで冷凍しておいた食べ物は何と呼ばれている?
答え
保存食(ほぞんしょく)

Q10. 冬に保存食を食べる理由を答えなさい。
答え
冬は新鮮な食材が手に入りにくいから。

シベリアでの暮らしの変化 10問
Q1. シベリアの都市の例として出てくる都市名は?
答え
イルクーツク

説明文

Q2. イルクーツクなどの都市で多く見られる住まいは?
答え
コンクリート製のマンション

Q3. 便利に買い物ができる施設として出てくるものを2つ答えなさい。
答え
ショッピングセンター・スーパーマーケット

Q4. 夏に郊外で過ごす、菜園が付いた小さな家を何という?
答え
ダーチャ

Q5. 冬に楽しむスポーツを2つ答えなさい。
答え
アイスホッケー・スキー

Q6. シベリアで行われている生産は何?
答え
木材の生産

Q7. シベリアで行われている開発は何?
答え
鉱産資源(こうさんしげん)の開発

Q8. 次の文で正しいものを選びなさい。
ア:シベリアの都市には店がなく、野菜は買えない。
イ:シベリアの都市にはショッピングセンターやスーパーがある。
ウ:シベリアの都市では丸太の家しか見られない。
答え

Q9. タイガの樹木が切られると、動物のすむ場所はどうなる?
答え
失われる

Q10. タイガの樹木が切られることで起こる問題を2つ答えなさい。
答え
動物のすむ場所が失われる/樹木が見られない湿地が増える