文法ワーク p.32
1
動詞とは
目標 動詞の性質がわかる。
自立語で、活用し、それだけで述語になれる単語(用言)の一種で、
言い切るときはウ段の音で終わります。
物事の動作・作用・存在を表します。
*飛ぶ (動作)
*かわく (作用)
*ある (存在)
→ ウ段の音
1. 次の(1)・(2)の問いに答えましょう。
(1) 次から動詞を集めたものを選びましょう。
ア 悲しい・明るい・安い・長い
イ だから・しかし・また・では
ウ 学校・山・太平洋・あいさつ
エ 流れる・建てる・変える・待つ
答え

【解説】
動詞は、物事の動作・作用・存在を表す言葉です。また、言い切る形にすると「ウ段の音」で終わります。
「流れる」「建てる」「変える」「待つ」はすべて動詞です。
アは形容詞、イは接続詞や助詞、ウは名詞なので動詞ではありません。

(2) 次の文から、動詞を一つずつ抜き出しましょう。
① 東の空が、だんだん明るくなる。
答え
なる
【解説】
「なる」は物事の状態が変化することを表す動詞です。
「明るく」は形容詞「明るい」が変化した言葉で、動詞ではありません。

② ぼくがこれから住むのは北海道だ。
答え
住む
【解説】
「住む」は人がある場所で生活することを表す動詞です。
言い切ると「住む」となり、ウ段の音で終わっています。

③ ぼくの名前を呼んだのはだれだ。
答え
呼んだ
【解説】
「呼んだ」は動詞「呼ぶ」の過去の形です。
文の中では「名前を呼ぶ」という動作を表しています。

④ むやみに大きな声を出さないこと。
答え
出さない
【解説】
「出さない」は動詞「出す」を打ち消しの形にしたものです。
「ない」が付いていても、もとの言葉が動詞なので動詞として考えます。

2
動詞と文の成分
目標 動詞がどんな文の成分になるかわかる。
① 述語になる
それだけで「どうする」「ある」の述語になる。
(付属語が付くこともある。)

*父が 呼ぶ

*父が 呼ん
② 主語になる
格助詞「の」が付き、さらに格助詞「が」や副助詞「は・も」などが付いて主語になる。

走る のは 楽しい。
(「走ることは」の意味)
③ 修飾語になる
それだけで修飾語になる。
(付属語が付くこともある。)

歩く 道。

歩い 道。
④ 接続語・独立語になる
接続助詞が付いて接続語、また、それだけで独立語になる。

走る 、 つかれる。

考える 、 それが大切だ。
2. 次の__線部の動詞は、どんな文の成分になっていますか。あとから一つずつ選びましょう。
ア 主語
イ 述語
ウ 修飾語
エ 接続語
オ 独立語

① チューリップが三つさきました。
答え
イ(述語)
【解説】
「さきました」は文の終わりにあり、「チューリップがどうしたのか」を表しています。文の中心となる言葉なので述語です。動詞はそれだけで述語になることができます。

調べれば、すぐにわかるだろう。
答え
エ(接続語)
【解説】
「調べれば」は前の内容と後ろの内容をつないでいます。「もし調べたならば」という条件を表し、文と文を結び付ける働きをしているので接続語です。

教えたのは、たぶん山田さんだ。
答え
ア(主語)
【解説】
「教えたのは」は「何は」にあたる部分で、文全体の主語になっています。「教えたことは」という意味で使われているため主語です。

できた人は、手をあげなさい。
答え
ウ(修飾語)
【解説】
「できた」は後ろの「人」を詳しく説明しています。どんな人なのかを表しているので修飾語です。動詞は名詞を修飾する働きもできます。

3
動詞の活用形
目標 動詞の活用形がわかる。
六つの形があります。
動詞は、後ろに続く言葉によって形が変わります。この変化した形を「活用形」といいます。
未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
貸さ
貸そ
貸し 貸す 貸す 貸せ 貸せ
ない・う ます・た とき・こと
貸す
注釈① 語幹と活用語尾
「貸す」の「貸」は変化しない部分なので語幹、「さ・し・す・せ・そ」のように変化する部分が活用語尾です。
注釈② 終止形と連体形の見分け方
終止形も連体形も形は「貸す」で同じですが、文を言い切るときは終止形、下に「とき・こと・もの」などの体言が続くときは連体形です。
3. 次の(1)・(2)の問いに答えましょう。

(1) 次の線部の動詞を、終止形に直して書きましょう。

① 空に星が光っている。
答え
光る
【解説】
「光って」は、動詞「光る」が変化した形です。
辞書に載っている「言い切りの形(終止形)」に直すと、「光る」になります。

② やり方をよく見ておきなさい。
答え
見る
【解説】
「見て」は、動詞「見る」の活用した形です。
終止形に直すと「見る」になります。

③ 特別賞を受けた絵です。
答え
受ける
【解説】
「受けた」は、動詞「受ける」が変化した形です。
「た」を取って、辞書に載っている形に直すと「受ける」になります。

④ 三時ごろにここに来た
答え
来る
【解説】
「来た」は、動詞「来る」の活用した形です。
「来る」は特別な活用をする「カ行変格活用」の動詞です。

⑤ ていねいにそうじをしよう
答え
する
【解説】
「しよう」は、動詞「する」が変化した形です。
終止形に直すと「する」になります。
「する」は「サ行変格活用」の動詞です。


(2) 次の動詞について、語幹の部分を書きましょう。

① わたす……わたさない・わたせば
答え
わた
【解説】
「わたす」は、「わたさ・わたし・わたす・わたせ」のように変化します。
変化しない「わた」の部分を「語幹」といいます。

② かれる……かれない・かれれば
答え
かれ
【解説】
「かれる」は、「る」の部分が変化しています。
変化しない「かれ」の部分が語幹です。


4
動詞の活用の種類(五種類)
目標 動詞の活用の種類がわかる。
動詞の活用は五種類に分けられます。
① 五段活用……「アイウエオ」の五段に変化。 *貸す
② 上一段活用……イ段の音に「る・れ」などが付く。 *落ちる
③ 下一段活用……エ段の音に「る・れ」などが付く。 *食べる
④ カ行変格活用……カ行の音で変化。「来る」一語だけ。
⑤ サ行変格活用……サ行の音で変化。「する・調査する」など。
◎五十音図(一部)
  ア段 イ段 ウ段 エ段 オ段
ア行
カ行
サ行
注釈① 五段活用
五段活用は、ア段・イ段・ウ段・エ段・オ段の五つの段にわたって形が変わります。例:「貸さない」「貸します」「貸す」「貸せば」「貸せ」。
注釈② 上一段活用・下一段活用
上一段活用はイ段の音に「る・れ」などが付きます。下一段活用はエ段の音に「る・れ」などが付きます。
注釈③ カ行変格活用・サ行変格活用
カ行変格活用は「来る」だけです。サ行変格活用は「する」や「調査する」などです。
4. 次の動詞を、(   )に合うように活用させて書きましょう。

① 話す……(   )ばわかる。
答え
話せ
【解説】
「ば」が続くので、「仮定形」にします。
「話す」は五段活用の動詞なので、「話せば」という形になります。

② 落ちる……(   )たらたいへんだ。
答え
落ち
【解説】
「た」が続くので、「連用形」にします。
「落ちたら」という形になります。

③ 食べる……(   )てもいいよ。
答え
食べ
【解説】
「て」が続くので、「連用形」にします。
「食べて」という形になります。

④ 来る……早く(   )ばいいのに。
答え
来れ
【解説】
「ば」が続くので、「仮定形」にします。
「来る」の仮定形は「来れ」です。

⑤ する……何が(   )たいのか。
答え

【解説】
「たい」が続くので、「連用形」にします。
「したい」という形になります。


文法ウォッチング
終止形はそこで文が終わる形ですが、実際には付属語が続くことがあります。

*勝つらしい。
→ 「らしい」が続いている。(助動詞)

*勝つそうだ。
→ 「そうだ」が続いている。(助動詞)

*勝つよ。
→ 「よ」が続いている。(助詞)