私たちはまず、地上で冬を越す「①卵の段階」に注目し、次のような仮説を立てた。
その結果、なんと氷点下二十一度に一日置いても、大部分が生き延びることがわかった(図3)。
次に、長く続く寒さへの耐性を調べた。
観測史上、大阪市の一か月の平均気温が零度を下回ったことはない。
そこで、それより低い氷点下五度に三十日間置いてみたが、特に影響は見られなかった(図4)。
しかし、②これらは全て実験室で得た結果だ。
気温や湿度が変動する③野外の冬に耐えられる保証はない。
そこで、二〇〇五年九月、私たちはクマゼミの卵を大阪市および大阪市より気温の低い東大阪市の枚岡山に置き、一年後に孵化した数を調べた。
その結果、より寒い枚岡山でも孵化率は下がらなかった(図5)。
十二月から二月までの大阪市の平均気温は五・五度、枚岡山は三・七度。
枚岡山は一九六〇年代の大阪市内より少し寒いにもかかわらず、④クマゼミの卵は問題なく越冬することができた。
これらの結果は、クマゼミの卵が寒さに強く、かつての大阪でも十分越冬できたことを示している。
つまり、冬の寒さの緩和はクマゼミ増加の原因ではない。
⑤仮説が明確に否定されたことで可能性が一つ排除され、その分、原因を絞り込むことができた。
[仮説1]クマゼミの卵は寒さに弱く、昔の大阪では冬を越せるものが少なかった。
しかし、気温上昇で寒さが和らぎ、越冬できる卵が増えた。
この仮説を検証するために、私たちは①クマゼミの卵がどれぐらいの低温に耐えられるかを実験してみた。しかし、気温上昇で寒さが和らぎ、越冬できる卵が増えた。
その結果、なんと氷点下二十一度に一日置いても、大部分が生き延びることがわかった(図3)。
次に、長く続く寒さへの耐性を調べた。
観測史上、大阪市の一か月の平均気温が零度を下回ったことはない。
そこで、それより低い氷点下五度に三十日間置いてみたが、特に影響は見られなかった(図4)。
しかし、②これらは全て実験室で得た結果だ。
気温や湿度が変動する③野外の冬に耐えられる保証はない。
そこで、二〇〇五年九月、私たちはクマゼミの卵を大阪市および大阪市より気温の低い東大阪市の枚岡山に置き、一年後に孵化した数を調べた。
その結果、より寒い枚岡山でも孵化率は下がらなかった(図5)。
十二月から二月までの大阪市の平均気温は五・五度、枚岡山は三・七度。
枚岡山は一九六〇年代の大阪市内より少し寒いにもかかわらず、④クマゼミの卵は問題なく越冬することができた。
これらの結果は、クマゼミの卵が寒さに強く、かつての大阪でも十分越冬できたことを示している。
つまり、冬の寒さの緩和はクマゼミ増加の原因ではない。
⑤仮説が明確に否定されたことで可能性が一つ排除され、その分、原因を絞り込むことができた。
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(1)――― 線①「クマゼミの卵が……耐えられるか」とありますが、これは何を確かめるために行いましたか。簡潔に答えなさい。
答え
クマゼミの卵が寒さに耐えられるか。
(2)――― 線②「これらは……結果だ」とありますが、実験室で得た二つの結果をそれぞれ三十字以内で文中から探し、初めと終わりの四字を答えなさい。
答え
① 氷点下一 〜 き延びる
② 氷点下五 〜 なかった 答え
① 野外は気温や湿度が変動するから。
② 大阪市 / 枚岡山
(4)――― 線④「クマゼミの卵は……越冬することができた」とありますが、なぜこのことがわかりましたか。次から一つ選び、記号で答えなさい。
ア 氷点下二十一度の場所に一日置いても、大部分の卵が生き延びたから。
イ 気温の低い場所に卵を置いても、一年後の孵化率は変わらなかったから。 ウ 氷点下五度の場所に三十日間置いても、特に影響は見られなかったから。 答え
イ
(5)――― 線⑤「仮説が明確に否定された」とありますが、筆者はなぜこのように考えましたか。簡潔に説明しなさい。
答え
実験の結果、クマゼミの卵が寒さに強く、かつての大阪でも十分越冬できたことがわかったから。
(6)このように仮説を立てて検証することで、どのようなことがわかりましたか。まとめて答えなさい。
答え
クマゼミの卵は寒さに強いので、冬の寒さの緩和はクマゼミ増加の原因ではないことがわかった。
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